内容説明
密室トリックマシマシ!増量! 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作、続編
密室のスペシャリストの前に立ちはだかる7つの密室。
密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある――“密室殺人”に初めて無罪判決を下した元裁判官も加わり、謎を解くため奔走する!
日本有数の富豪にしてミステリーマニア・大富ケ原蒼大依が開催する、孤島での『密室トリックゲーム』に招待された高校生の葛白香澄は、変人揃いの参加者たちともに本物の密室殺人事件に巻き込まれてしまう。そこには偶然、密室黄金時代の端緒を開いた事件の被告と、元裁判官も居合わせていた。果たして彼らは、繰り返される不可能犯罪の謎を解き明かし、生きて島を出ることができるのか!?
(著者プロフィール)
1985年、山口県宇部市生まれ。東京理科大学理工学部卒業。現在はシステム開発会社に勤務。第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』(宝島社)でデビュー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
198
読メ登録400冊目。神奈川から1時間ほどの沖合いに浮かぶ、周囲を金網で囲われた「金網島」…その島の所有者が企画した「密室トリックゲーム」が、ホンモノの連続密室殺人事件と化した!?…とにかく「密室」を楽しむことに特化したシリーズの第2弾は、密室の数も増量した上にバリエーションも一層豊かになっています!ツッコミどころも満載ですが(例:第4の密室の“後始末”が書かれていない←恐らく◯◯◯◯◯◯ということなんでしょうが)…さりげなく◯◯トリックも盛り込むなど鴨崎さんの“チャレンジ精神”を僕は評価したいですね♪︎2023/02/12
yukaring
106
相変わらず"密室愛"がほとばしる密室尽くしの1冊。しかも前作よりも流動的でスケールの大きなトリックの連打に読んでいてワクワクが止まらない。ミステリマニアの大富豪により孤島での『密室トリックゲーム』に招待された変人揃いの探偵達。密室殺人が日常的になった"密室黄金時代"の開幕にひと役買った被告・密村漆璃と裁判官・黒木ちよりの推理対決が見もの。今回も密室が大量生産されるが『カードキーの密室』や『十字架の搭の密室』などレトロなネーミングは魅力的。前作のあの"禁断のアイテム"も再登場して思わずニヤリとしてしまった。2023/02/02
まるほ
73
第1作『密室黄金時代の殺人~』に続き手にしてみました。▼う~ん、どうなんでしょう…。全てがただ“密室トリック”のために構築されており、惜しむらくは「ただそれだけ」という印象に…。その密室トリック自体も、第4・第5のトリックなど大掛かり過ぎて、いくらなんでも音がして気づくのでは、というもの。ラノベ調の文体、作中での著者自らの小ボケなど、密室のトリックも含めて“上滑り感”がぬぐえません…。▼綾辻さんの『館シリーズ』と比べてしまうのは酷というのもかもしれませんが、やはり雲泥の差を感じてしまいました…。2023/01/09
さっちゃん
62
シリーズ2作目。大富豪から孤島での『密室トリックゲーム』に招待された葛白たち。ただのゲームだったはずが本当の密室殺人事件が次々と起こり…。/ミステリの小ネタを散りばめた密室だらけの一冊。前作は密室トリック披露の為の物語だった印象だけど、今作は密室トリックの必要性に無理がなく(だってゲームだもん)、ミステリとして格段に面白くなった。トリックも繊細なものから豪快なものまでバリエーション豊か。さらに◯◯◯◯も再登場でニヤリ。犯罪者の必需品なのね。個人的には「首切り密室」と「カードキーの密室」が好み。次も楽しみ!2023/02/09
オーウェン
60
1作目の密室に特化した中身はすごいものがあったが、2作目も合計7つの密室がお目見えする。 話しは典型的なクローズドサークルであり、その中でゲームのはずだったが殺人が起きる。 見立てに関してはそういうことかと納得はしたが、密室の方法にはかなり強引な部分が目立つ。 特に物理的な部分だが、そんなに上手くいくのかなと疑問に思う。 そして登場人物たちも言及するアンフェアと思われる箇所。 密室だけにこだわった方がこのシリーズらしいけどね。2024/05/15
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