内容説明
中学受験最後の3週間、そして、人生で最も長い1週間といわれる入試本番期間中の、
親子の濃密な心情を克明に描いた衝撃作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶう
41
我が家も現在中学受験真っ最中であり、塾名や学校名が実際の名前で描かれている本書の内容はとても生々しかった。まだ十年と少ししか生きていない子供たちにとって、不合格という事実を突き付けられるという体験はやはり重いもの。これを貴重な体験へと昇華させられるか否かは周りの大人たち次第だろう。本書を読んで中学受験の成功失敗は偏差値の高い低いではないなとつくづく感じた。目指すべきは第三話のコズエ。中学受験でボロボロになってしまった第二話のハヤトであるが、最後に「いもいも」に出会えたはせめてもの救いだったと言える。2023/03/26
亜希
39
最近やたらと見聞きする”中学受験”の実話をもとにしたノンフィクション。塾や学校名が実名で出てくるところがめちゃくちゃリアル。中学受験=辛い・可哀そう・家族崩壊などどうしてもマイナス面を強く感じていたけれど、教育ジャーナリストの方が書いているためか、初めて素直にプラスの面を意識できた。解説にも納得できたし、”生き方や学びの絶好の場”というのにも深く頷ける。いざ自分たち家族が当事者になった際には上手く気持ちを保てるかはやはり不安だけれど、中学受験に少しでも興味がある親にはぜひ手に取ってみて欲しいと思った。2023/02/28
りょうみや
38
実話を基にした3つの家族の物語。それぞれ中学受験の「大多数の現実」、「暗部」、「理想」を表していると言えるだろうか。塾や学校名が全て実話通りの実名なのがより臨場感を高める。読んでいて涙腺が緩む。最後のおおた氏の解説も素晴らしい。「勝ち組という虚構」「カルト化する中学受験」と言い切っている。同著の「必笑法」と「なぜ中学受験をするのか」と併せて読むのがおすすめ。2022/11/26
けいこ
33
ついつい手にしてしまう中学受験もの。実話を元にしたノンフィクションだけあって、目の前にその光景がはっきりと浮かぶ。合否結果では無く、親子共にやり切ったと言えることが大事。わかっているけれど実際はそうでは無い。読みながら酷い親と思ったけれど、それは数年前の私自身だ。我が家は2人とも1日目で終了したけれど、それでも下の子に関しては申し訳なかったと今でも思う。親のエゴが子供を苦しめる。3組目のお姉ちゃんは上の子と同い年、しかも同じ学校。あれ、リアルで友達同士、ママ友だったりして。もうすぐ2月1日。みんな頑張れ。2024/01/21
hushi亜子
23
SAPIX、早稲アカ、スピカ、個人塾での中受生。お試し受験から本命受験までの話。 塾名や偏差値や志望校など実名で書いてある。 本人のモチベ、成績、また家族の関わり方 参考になったわとてもとても あと2年本人が行きたい学校に行けるようみんなで頑張る2023/03/12