内容説明
現実と乖離した「夢追い型」が多い日本の高等教育機関(大学、専門学校)は教育困難校から進学するケースが多く、格差拡大装置となりつつある。進学したがゆえに貧困のループから抜け出せない負の連鎖が生じている。気鋭のジャーナリストが現場から報告。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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19
進路格差は貧困からくる。みたいな主張。あと発達障がい児童などへのケアが足りない。とか。うーん。そう聞くとそうかも。という感じだが、発達障がい児の息子を抱えるシングルマザーとして発信したいのは、進路格差を産む最大の要因は、未来を見据えた教育を親がするかしないか。なにを目標に生きるか、何を将来したいか。そういったものが『ない』子が多いと聞くが、何を目標に生きるのかという問いについて子と語る親が少ないからじゃないかと思う。必要なのは、無料塾や教師の意識向上じゃなく、まずはあなた自身の意識向上では?2023/11/05
乱読家 護る会支持!
5
⚫︎「進学校」「中堅校」「底辺校」など、進学した高校で人生が決まる。 ⚫︎子どもたちの学力差は二極化している。原因は「学習できない家庭環境」「学習に価値を置かず学ぼうとしない子ども」「発達障害」。 ⚫︎高校での就職活動の一人一社制が、生徒と企業のミスマッチを生む。 ⚫︎高校生の24%が専門学校に進学。学力の低い層からの専門学校進学は、将来の画策解消には結びつき難い。 ⚫︎大学進学率は、日本では毎年、過去最高を更新している。それは、中位〜低位の高校生が寄与している。。。 今も昔も有名大学卒が勝組のようです。2023/06/13
ぴーたん
5
高校卒業時の進路で人生が決まる。特に教育困難校の生徒たちの前途が多難となっている。進路多様校と言われるくらい、就職、大学、専門学校と進路は多岐にわたるが就職には一社一社制、専門学校は退学者が多いこと、大学についてはFランと言われる教育困難大学に進学することへの意味など問題が山積み。就職で躓くと奨学金の返済も難しくなる。解決策は基礎学力の定着とあるが、同じような学校に勤めている身からすると義務教育段階で丁寧に指導したところで定着するかはかなり怪しいのではないかと思う。求められるスペックが高すぎるんだよね…。2023/03/29
TOMTOM
5
教育困難校を卒業してからの諸問題。大学全入学時代で、いままで大学に進学できなかった学力層が進学することの課題。また専門学校に進学するにしても、専門性の多様さで「医療系」と「夢追い系・オーディション系」に進学する意味の違い、奨学金の返済状況。論調としては義務教育にもっと力を入れること、基礎学力をしっかり身につけられるようにすることを強く願っている。さまざまな格差が広がる中で、義務教育のもつ重要性にもっとフューチャーする意義が伝わってきます。2022/11/20
onepei
3
効果が見えるのに時間がかかるだけに早急な取り組みが必要2023/03/12
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