裸で泳ぐ

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裸で泳ぐ

  • 著者名:伊藤詩織
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 岩波書店(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784000615624

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内容説明

あの日二五歳だった私はいま,三三歳になった――.事件,そして声をあげて,「それから」の日々を綴った待望のエッセイ集.突然,心の奥底で解除された感情.繊細な友情.家族との時間.生まれていったつながり……日本の#MeTooを切りひらいた著者が,「ただの自分」の声を見つけるまで.同時代を生きる,私たちの記録.

目次

I ホームを探して
HOME
The Things I Wanna Do Before I Die
子ども料金
チャームポイント
明美さん
韓国での出会い
空気が入ったら
なぜ自分自身のドキュメンタリーをつくるのか
眠るの魔法
最後の手紙
かしこまる 日本語研究①
目を閉じて
モンスターとは誰か
II 悪夢の進歩
根をはるということ
コカイン谷の子ども
フェミニズムとシャンプー
大学で学ばなかったこと
FUCK YOU 日本語研究②
家族って
伊藤ジェニーです.
シエラレオネで元彼と遭遇
主語 日本語研究③
シエラレオネとマラリア
今日が最後
マラサダ
悪夢の進歩
You are what you eat
I CAN DRIVE
逃してきた声
III 怒りと出会う
一三歳
死体のポーズ
別れ
一四日間
隔離とお酒
ウーパールーパー
怒り
Swim Naked
Valentine
パッチワーク
パジャマウォークのすすめ
ボールの投げかた
動物の呼吸
一人で暮らしてるの?
偶然
IV サバイブから生きるへ
スパイシー
ゴーストウォーク
サバイブから生きるへ
アニバーサリー突破
情報のパラダイスから脱け出すために
フェミニスト Tinder
一四歳の私へ
BASE LINE
酔筆のすすめ
団地のゆりかご
ただいま
あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

76
「あの日二五歳だった私はいま、三三歳になった――。事件、そして声をあげて、「それから」の日々を綴った待望のエッセイ集。突然、心の奥底で解除された感情。繊細でしなやかな友情。家族との時間。生まれていったつながり……日本の#MeTooを切りひらいた著者が、「ただの自分」の声を見つけるまで。」(本書カバーより)という本。   2022/11/29

pohcho

65
「Black Box」で性被害を告発した後の日々を綴ったエッセイ。日常の身辺雑記もあり事件の話ばかりではないけど (ウーパールーパーをネット通販で買ったという話はびっくり)告発後に彼女が受けたバッシングの壮絶さを思うとよくぞ乗り越えられてきたなと。驚いたのは彼女を批判する人達が慰安婦問題を持ち出したり、反日という表現をしていたこと。レイプ被害が何故政治の話になるのか全然理解できないけど、加害者側の正体が見えてくるような気もする。事件から7年経ち、詩織さんに少しずつおだやかな日々が戻ってきたことはよかった。2023/01/12

ネギっ子gen

62
【サバイビングからリビングへ】著者が目を向けたくなかった心的外傷についての言葉を拾い集め、日常的なストーリーを再構築したエッセイ。表題は、「被害者」でもなく「ジャーナリスト」でもなく、「ただの詩織」という原点に還れたので。<エッセイを書く作業ときたら、ひたすら自分の血の色を観察するような作業だから、自分へのインタビューの仕方がわからなくて息が詰まることもある。でも、健康的な血が私に流れているのは、これまでに繰り返し修復されてきた、丁寧に金継ぎされてきたような土台にしっかり立っているからなのかもしれない>。2023/01/16

たまきら

48
自分だけのものであるはずの体を暴力で奪われた者が失うものは、大きすぎる。レイプは一番安い兵器という。けれども性暴力は敵も味方も性別すら関係ない。被害者はその経験と死ぬまで向き合うのに、周囲が、自分の魅力すら敵になる。彼女が失ったものー時に呼吸ですらままならない-への、魂の叫びがつまっている。読みにくく、不器用で、「かわいい都合のいい女」には到底なれないこの人のことばは、すべての女性が感じている「生きにくさ、ままならなさ」を体現している。彼女の怒りも、呪いも、わたしたちのものだ。2023/01/29

それいゆ

28
どれだけ辛い思いをしたのか、いや今もそれが続いているかと思うと何とも言葉が出てきません。大多数の人たちは伊藤さんの味方です。なかったことにしよう、合意のうえだという主張は醜いし悪あがきです。これ以上伊藤さんを傷つけないでほしいです。伊藤さんの表現で気になるのは、山口敬之、杉田水脈に対して「氏」を付けているところです。「氏」は敬意をもって人を指す語です。何を気をつかっているのか、呼び捨てまたは語尾に記者、議員をつければいいんだと思います。裁判ではこういう意識を追求されたのだと思いますが、どうなんでしょうか?2023/01/12

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