アセンブリ - 新たな民主主義の編成

個数:1
紙書籍版価格
¥4,950
  • 電子書籍
  • Reader

アセンブリ - 新たな民主主義の編成

  • ISBN:9784000615181

ファイル: /

内容説明

マルチチュードよ,自らの民主主義のための起業家となれ! 抑圧や専制に抵抗するだけでなく,真に自由で公正な社会を築くための集合=集会(アセンブリ)とは.金融資本の台頭による〈共〉の搾取と,広場を占拠する新たな運動の拡大――時代のうねりを受け止め,解放へのヴィジョンを描き出す.ネグリ=ハートの到達点.

目次


■第一部 指導(リーダーシップ)という問題
第一章 指導者(リーダー)はどこへ行った
コミューン派の「誤り」
「指導(リーダーシップ)への批判=組織と制度の拒否」という誤った想定
歴史的転換の徴候としての指導者(リーダー)なき運動
第二章 ケンタウロスの戦略と戦術
過去の革命のミュージアム
第一の呼びかけ 運動に戦略[立案の役割]を
運動の党?
第三章 反ルソー,あるいは主権と訣別するために
代表制への批判
構成的権力[=憲法制定権力]への批判
第二の呼びかけ   非主権的制度を発明せよ
第一の応答  政治的プロジェクトを社会的生によって基礎づけよ
政治的なものの自律性に抗して
第四章 右翼運動という暗い鏡
人民の統一性を回復するために
ポピュリズムと人種化された所有
宗教的アイデンティティの暴力
豊かさとしての貧しさ
第五章 本当の問題は別のところにある
堰(ダム)を打ち壊せ!
第二の応答 協働的連合の多元的存在論を求めよ
第三の呼びかけ 権力を奪取せよ,しかしこれまでとは別の仕方で
『資本論』に抗するマルクス主義
■第二部 社会的生産
「下から」とは何を意味するのか
第六章 いかにして所有を〈共(コモン)〉へと開くか
諸権利の束
労働の社会的所有
第三の応答 〈共(コモン)〉は所有財産ではない
蜂の寓話,または〈共(コモン)〉の情念=情熱(パ ッション)
第七章 われら機械状主体
人間と機械の関係
資本の構成の変化
第四の呼びかけ 固定資本を取り戻せ(「人間それ自身がこの固定資本なのである」)
機械状主体性
第八章 反転したヴェーバー
ヴェーバーの夢とカフカの悪夢
怒リモ不公平モナク
デジタル・テイラー主義
第四の応答 国家を粉砕せよ
中央ヨーロッパ(ミッテルオイローパ)の終焉
第九章 マルチチュードの起業家活動(アントレプレナーシップ)
いかにして起業家になるか
第五の呼びかけ  マルチチュードの「起業家活動(アントレプレナーシップ)」
社会的生産→社会的ユニオン→社会ストライキ
翻訳としての言葉の奪取
■第三部 金融の指令と新自由主義のガバナンス
第一〇章 金融は社会的価値を捕獲する
上からの金融と下からの金融
分離/採取
採取の多面性
社会的生産から金融へ
社会的工場内のロジスティクスとインフラ
マルクス主義論争1  本源的蓄積
第一一章 貨幣は社会関係を制度化する
貨幣とは何か,またそれはどのように支配するのか?
客観精神
私的所有とその脱物質化について
危機は下から発生する
マルクス主義論争2 危機= 恐慌
第一二章 失調する[=蝶番から外れた]新自由主義的行政管理
新自由主義的自由
新自由主義的行政管理の危機点
公権力の空洞化
第五の応答   強力な主体性を生産せよ
■第四部 新しい〈君主〉
第一三章 政治的リアリズム
権力は二番目にくる
〈共(コモン)〉が最初にくる
ゼネラル・ストライキ
中道の過激主義
第一四章 不可能な改革主義
システムを修理する
対抗権力を設立する
戦争の煙霧の中の憤怒
〈帝国〉の今日
第一五章 そして,いま何を?
鍛冶神ヘーパイストスがマルチチュードを武装させる
三つの顔を持つディオニュソスが〈共コモン〉を統治する
ヘルメスが〈共コモン〉の硬貨を鋳造する
第一六章 羅針儀海図

制度
組織(化)
勧告
謝辞

訳者あとがき
人名リスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

一郎二郎

4
主権は我々を内的植民地として支配する。そこで我々は全体主義的な指令を受けるが、服従する事も抵抗する事もできる。服従する者は抽象的な概念のなかで生きる。抵抗する者は実践により自ら主体化する。ラディカルな下からの道は、多くの基本的概念を脇に置いて進む。特異的で多様な民衆は、協働ネットワークのなかで、物質的非物質的商品を作るだけでなく、我々が分かち合う生の諸形式を増進している。彼らが新しい尺度を生む能力を持つ者だ。主権は国家から金融に移り、支配は生産に対して遠隔的間接的となった。権力は共から奪うが生み出せない。2023/10/02

takao

2
p.vi 「指導者なき運動」は、高度に組織化されたものである。 2022/08/10

カワサキゴロー

1
書かれていることには共感できることもあるのだが、何せ抽象的なので、どうとでも読めるとも感じることもあった。批判として鋭さは感じることも多々あったが。 2022/10/16

山一工房

0
途中で断念。私には、ここに何が書かれているか分からなかった。2023/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19284435
  • ご注意事項

最近チェックした商品