ちくまプリマー新書<br> 「気の持ちよう」の脳科学

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ちくまプリマー新書
「気の持ちよう」の脳科学

  • 著者名:毛内拡【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2022/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684400

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内容説明

調子が悪いとき、「気持ちの問題」などと言われることがある。だけど心のはたらきは、実は脳が生み出す生理現象に過ぎない。あいまいで実体のなさそうな心を「脳科学」から捉えなおして、悩みにとらわれすぎない自分になろう。

目次

はじめに/第1章 心ってどんなもの?/気持ちや心は科学的な現象/人類は心というものをどのように捉えてきたか/心理学のはじまり/切り口は学問によってさまざま/脳科学の幕開け/脳の地図/脳科学を進歩させた技術発展/第1章のまとめ/第2章 脳ってどんなもの?/脳というハードウエア/神経は情報を伝える通り道/脳細胞のかたちとはたらき/刺激が脳へ伝わるまで/脳は四六時中はたらいている/脳はどのような物体か/脳の機能分担/第2章のまとめ/第3章 心を生み出す脳のはたらき/シナプス伝達──情報の質を変換する/広範囲調節系──脳全体のモードチェンジ/ノルアドレナリン──脳のアラートシステム/セロトニン──心のバランスを保つ/ドーパミン──脳の「やる気スイッチ」/アセチルコリン──学習や記憶に重要/体と脳の連携プレー/第3章のまとめ/第4章 心が病むってどういう状態?/メンタルの不調ってどんなもの?/脳のはたらきが過剰になっている状態/要因その1:脳の疾患/要因その2:遺伝的な問題/要因その3:モノアミン仮説/要因その4:その他の内因性/要因その5:ストレス/第4章のまとめ/第5章 心を守る心のはたらき/喜怒哀楽ってなに?/感情とは情動の解釈である/悲しいから泣く? 泣くから悲しい?/ハッピーを生み出す脳のしくみ/報酬への期待とモチベーション/やり過ぎた報酬系の末路/統合失調症との関係/依存症と行動嗜癖/承認欲求の落とし穴/社会との関わりと自己実現/心が壊れないための防衛システム/挫けない心のメカニズムを解明したい/第5章のまとめ/第6章 「気の持ちよう」と考えてしまうワケ/自分を傷つけられるのは自分だけ/偏った思考、歪んだ認知/あらゆるものに心を感じるバイアス/認知の発達/そもそも記憶の仕方にクセがある?/催眠と気持ちの問題/「気の持ちよう」にご用心/第6章のまとめ/第7章 「気の持ちよう」をうまく利用する/プラセボ──予測と注意に変化をあたえる/「自己肯定感」と「自己効力感」/成功体験を共有する仲間と未来の話をする/脳を活性化させるひとり旅のススメ/マインドフルネスの科学/認知の歪みを改善する/あるがままを受け入れるということ/認知を可視化する/第7章のまとめ/第8章 「わたし」ってなんだろう/「気の持ちよう」を再考する/心と体は分けられない/「人間らしさ」とは何か/変化し続けることこそが心のはたらき/「自分が自分である」となぜわかるのか/「わたし」とは「個人的な経験そのもの」/おわりに/参考文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

morinokazedayori

20
★★★★脳も臓器の1つなので、調子のよい時も悪い時もある。意欲がわかなくなる、思考がネガティブになるなどは、調子の悪さからくるという。序盤の脳内物質の説明は咀嚼しきれなかったが、メカニズムや対処法が分かりやすく書かれていた。2024/08/14

ホシ

20
脳科学をはじめ心理学や精神分析学などの「心」に関わる事を広く浅く解説します。高校生でも読めると思うので素人の私でもやさしく読めました。最近は脳科学がマイブームなので関連本を何冊か読みましたが、その中では本書が最も初学者向き。とはいえ内容が浅い訳ではなく、森田療法なんかは始めて具体的な中身を知りました。また、これまで読み知った脳に関する知識のおさらいになった一冊かな。メンタルを病みやすい時代。胃もたれや筋肉痛といった時はそれぞれを労るのと同じように「脳を労る」という習慣が広まることを願うばかりです。2023/02/17

どら猫さとっち

9
なんでも気の持ちようとか、心が折れるとか、今までそういう言葉に違和感を抱いてきた。それを、本書でそうではないんだということを思い知らされた。脳の仕組みによって、体調が良くなったり、悪くなったりする、なぜ鬱になるのか、自己肯定感を得るにはなど、脳科学から提唱する。精神力や根性論と信じて振りかざして、発破をかける人たちに、本書を読んでおきたい。2022/11/20

大先生

8
【「心」とは脳という臓器のはたらきの一部である】という前提から脳内で分泌される物質等が心にどのような影響を与えるのか等について分かりやすく解説した本です。【心は「気の持ちよう」でどうにでもなるという俗諺はいい加減なものですよ!でも、それを上手く活用することもできるかも】ということを丁寧に解説した本とも言えます。メンタル不調のときは、①成功体験を共有する仲間と未来を語る、②ひとり旅、③瞑想=今この瞬間を意識する、④あるがままを受け入れる(森田療法)⑤認知を可視化するといいそうです。2023/07/04

乱読家 護る会支持!

5
「悲しいから泣くのか」あるいは「泣くから悲しい」のか、心と脳(身体)の関係は、まだわからないそうです。 僕はどちらでもあるかなぁと思います。 『我々の心(意思)は、感情をコントロール出来ないし、身体もコントロール出来るのは筋肉だけ。 ならば、出来ないこと(感情のコントロールなど)はあきらめて、出来ること(行動)を変えよう。行動すれは、感情は後から変わってくる。 いや、そもそも感情はそのまま受け入れればよい。』 などと考えました。2023/06/27

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