ちくま文庫<br> 新版 レミは生きている

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ちくま文庫
新版 レミは生きている

  • 著者名:平野威馬雄【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2022/11発売)
  • 光るあじさい!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/15)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480438324

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内容説明

第二次世界大戦後、「混血児」を救う「レミの会」を結成した平野威馬雄は、自身もまたアメリカの父と日本の母の間に生まれた。「レミ」とは、僅かな時しか共にいられなかった父から贈られた子供時代の愛称だった。「日本人」って、誰のこと? 日本を愛しながらも差別を受ける少年・イマオは、葛藤とともに成長をする──。魂に問う珠玉の自伝小説、復刊。

目次

まえがき/こわい物売り/おさないころの月日はこうして流れた/ちょんきな屋のレミちゃん/悲しいくせ/あいのこ道場/ばかおどり/父の帰国/格子なき牢獄/同類ものがたり/悲しい学芸会/おそるべき子どもになるまで/軍人出現/学校を追いだされて/土俵場のけんか/横を向く女の子/文学少年行/父帰る──前夜のこと/シューベルトがよんでいる/くりくりぼうずになった話/母の誤解/父の死/母の死/戦争が始まった/日本が負けた日から/レミは生きている/あとがき/解説 父のこと 平野レミ/新版解説 下地ローレンス吉孝

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

64
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/01/post-643386.html 著者は、生涯「混血児」を救い続けます。2023/01/09

Roko

32
この本は1959年に書かれました。そのころと比べればマシになったとはいえ、今でも日本には混血児や外国から来た人達に対しての差別があります。昔ほど露骨ではないにせよ、そういう考え方を持っている人がまだまだ大勢います。労働力としてなら構わないけれど永住されては困るというのは、ホントに勝手な理屈です。日本人になりたい、日本で暮らしたいという人がいてくれるのは、日本にとっても大事なことのはずです。威馬雄さんのような意味のない苦労をする人がひとりでも減るように努力するのが、わたしたちの使命なのだと思うのです。2023/09/21

ばんだねいっぺい

32
よほど忘れがたい痛みだったのだろう。文章を飛び越えて伝わってきて、じんとなった。いろんな人たちの中には、山本さんや加藤さんがいて救われる。2023/02/28

tetsubun1000mg

22
平野レミさんの料理本は面白いのでよく読んでいるので、お父さんの話かと選んだが内容は衝撃的な内容で驚かされた。 平野レミさんにクオーターらしさが感じられないので、明治生まれのお父さんは「あいのこ」と呼ばれて近所や学校でも差別が日常だったらしい。 私自身の幼年時を思い返しても、留学生はいてもハーフやクオーターの子供は見なかったので実体験は無いのだが、威馬雄さんには生涯戦わずにいられない傷だったのだろう。 最初の出版が1959年で、その後3回も出版社を変えて刊行されたという、読む人の心に響く名著だと思う。2022/12/17

ふじ

20
書店で衝動買い。混血児救済に尽力した平野レミさんの父の自伝。子ども向けに易しく書かれていて読みやすい。混血児に対する明治〜昭和の空気が伝わってくる。今よりかなり露骨な差別っぷりに驚きを隠せないが、今だって本音と建前が上手くなっただけで無意識に変わらない部分もあるんじゃないか。「あいのこは乱暴だ」という当時の定説も、果たして乱暴が先か、周囲の態度が先か。WBCのヌードバー旋風を見るにつけ、この平和が続いて欲しいと思う今日この頃。2023/03/14

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