創元SF文庫<br> シュレーディンガーの少女

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創元SF文庫
シュレーディンガーの少女

  • 著者名:松崎有理【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 東京創元社(2022/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488745028

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内容説明

BMIを理由に会社を解雇された主人公の元に、政府からダイエット企画の参加者に選ばれたという通知が届く。それは“敗者は死なねばならない”というルールのデスゲームだった(「太っていたらだめですか?」)。すべての人は例外なく、65歳の誕生日を迎える前後で死ぬ。64歳になった紫は、人生の目標をほぼ達成していたが、スリの子どもから被害に遭いかけ、追いかけていったすえにその子を手元に引き取ることに……(「六十五歳デス」)。さまざまなディストピア世界を生きのびる、パワフルで勇敢な女性たちの物語。あとがきに自作解説を含む。/【目次】六十五歳デス/太っていたらだめですか?/異世界数学/秋刀魚、苦いかしょっぱいか/ペンローズの乙女/シュレーディンガーの少女/著者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

277
表題作を含む6話のSF短篇。様々なディストピアが描かれていますが、ディストピア小説特有の息苦しさみたいなものは控え目な感じがします。各々が独立した話になっているのですけど、未来のアイテムでAIであり、通信装置であり、何なんでしょう。未来の装置モラヴェックが細やかに繋がりを持っていますね( ¨̮ )。『六十五歳デス』の“デス”は出オチ感ありますが、助動詞のでないのオモロい( ¨̮ )。『秋刀魚、苦いかしょっぱいか』は、美味しさの再現に欠かせない要素が超良いね。焼き秋刀魚食べたい(๑❛︎ڡ❛︎๑)。2024/10/30

ベイマックス

98
普段SFは読まないのですが、読メさんのコメントに惹かれて読んでみました。少し難解な箇所もありましたが、物語として楽しく読みました。6つの短編集。少子高齢化や環境問題を背景にした作品もあって読ませる作品になっていると感じました。2023/07/23

なっぱaaua

78
著者曰くコンセプトは「ディストピア×ガール」とのこと。女性が戦うSF短編集ですね。65歳で死が訪れる世界、肥満者たちの公開デスゲームがある社会、数学が禁じられた異世界、秋刀魚が消えた世界、社会から隔絶された島と宇宙の終わり、ウィルスによるゾンビ化パンデミックのある世界。それぞれが興味深いお話しでした。徴とかモラヴェックとかの共通ワードがあったりします。「六十五歳デス」「秋刀魚、苦いかしょっぱいか」が好みでした。65歳で強制的に死ぬのも嫌だし、秋刀魚が居なくなった世界での未来の食事はつまらなそうですね。 2023/06/27

のりすけ

77
ディストピア?短編集。『65才デス』がハードボイルドでカッコいい。『太っていたらだめですか』のハッピーエンドになりそうで、ヲイヲイマジカヨなラストが素敵。一番好きなのは『異世界数学』。そう、私も暗記だけで数学の点数を取ってたのだ。数学は苦手だと思ってたけど意外に覚えてるもんだな。そして面白い!息子に感謝だわ。2024/11/01

mihya

75
ディストピアにおける少女を描くSF短編集。 難しいものもあったが、「六十五歳デス」「太っていたらダメですか?」がわかりやすくて良かった。「異世界数学」もある意味単純で面白い。 「ペンローズの乙女」に『COSMOS』という番組が出てきたが、確かNHKで放送されていたと思う。本を読もうとしたこともあったが難しくて上巻の早い段階で挫折した。こんな内容だったのか。2023/06/04

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