ハルキ文庫<br> 狼は瞑らない

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ハルキ文庫
狼は瞑らない

  • 著者名:樋口明雄【著者】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 角川春樹事務所(2022/11発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758430784

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内容説明

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警護課に在籍し、SP(セキュリティー・ポリス)として、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた、広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員となって久しい。その佐伯を狙う謎の暗殺集団。彼らは、警察と政界の闇の部分を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた、“掃除屋”と呼ばれる男たちだった。そして、幾重にも張りめぐらされた非常の罠。風速四十五メートルの大型台風に襲われ、下界と完全に弧絶した、標高二千メートルを超える険峻な山岳地帯を舞台に、過去を背負った男たちの、決死のサバイバルが始まる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukision

62
大好きなK9シリーズの作家さん。こちらは救助犬が出てこない山岳警備隊の話だが、k9シリーズに負けず劣らず面白い。隊員の一人が汚名を着せられ命を狙われる。外部から閉ざされた山岳地帯を舞台に死闘が繰り広げられるが、登山者を命を懸けて救助する警備隊員の身体能力の高さ、そして隊員同士のきずなの強さに憧れる。2021/02/25

はつばあば

55
山岳漫画「岳」で山岳警備隊員たるものを読んでからこの作品に当って良かった。山は下から眺めたり写真でその壮大さを知るだけですが、私も同じように登ってみたり、遭難しかけたり・・文章で体験できました。佐伯鷹志と仲間を巻き込んだ山での死闘、読み応えがありました。でも・・時の権力者との結末は無かった。やっぱり長いモノには巻かれなくてはいけないのでしょうかね。亡くなった倉橋や御木本は二階級特進でお終いにされるのか。やりきれないねぇ2015/10/18

ntahima

47
高校大学社会人の数年間とずっと山に登っていたので山の匂いなら少しはわかる。出だしの山岳警備隊の日常を連作集のように淡々と語った部分が実に良い。山と海の違いはあるが初期の谷恒生を思わせる。谷恒生の海洋モノだけを読み続けた日々が懐かしい。後半になり話は動き出す。警察キャリアと政治の癒着、知り過ぎた者の運命・・著者渾身の部分だが何故か話に入り込めなかった。でも他の山岳モノも読んでみるつもり。最後に後書き。普通は見られないような思い入れたっぷりで、やや気取った書き方であるが、久しぶりに旅に出たいと思わせてくれた。2010/12/22

アイゼナハ@灯れ松明の火

36
久々に重厚な物語を読んで満足のため息。北アルプス、遭難者救助のプロである県警山岳警備隊の漢たち。その一員である佐伯巡査部長は、時の首相の過去の汚職事件に関する証拠を握っていた。戦後最大級の台風が迫るなか、佐伯の命を狙い来る警察庁特殊部隊。厳かな険しさを湛える山塊を部隊に、漢たちの生死が錯綜する!隊員たちを襲う危難の数々に、後段はまさに頁を繰る手が止まらぬ状態。山は簡単に人の生命を奪う。さりながら山はまた、人に再生の息吹を吹き込む存在でもあるという事を体感させてくれんばかりの筆力に圧倒されました。面白し!2010/07/30

papako

33
山岳ハードボイルド小説。仲語と呼ばれる山男の息子。母を亡くし、父も山で死んだ子どもが何とか大きくなる。そして政治の闇にのみこまれて心を亡くす。山に生きる男たちの壮絶な戦い。最後まで油断できない展開に一気に読みました。そこまでするのか!というところもありましたが、そこは小説として。山の描写も丁寧で、山のことはわからないけれど気になりませんでした。すべての出来事が一つに向かって収束していき、子供のころの出会いが主人公を助けるラストへ。爽快な気持ちになりました。特に山岳ヘリの甘木さんがかっこいい!2013/09/13

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