内容説明
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■「現代編」となる本書では、第二次世界大戦から現代まで、主要な軍事ドクトリンを解説。「用兵思想」から現代の戦いを
読み解く。
●ソ連軍の作戦術
第二次世界大戦前のソ連で「戦術」と「戦略」をつなぐ概念として生まれた「作戦術」と、これを活用する「赤軍野外教令」で確立された「縦深作戦」理論とは。
●エアランド・バトルとマニューバー・ウォーフェア
冷戦最盛期に、アメリカ陸軍が採用した「エアランド・バトル」と、アメリカ海兵隊が採用した「マニューバー・ウォーフェア」。これら機動戦志向のドクトリンとは。
●ロシアのハイブリッド戦争
2014年のクリミア危機・ウクライナ東部紛争をキッカケに、ロシアの新しい戦争のやり方として注目を集めた「ハイブリッド戦争」。軍事的な手段と非軍事的な手段を、より幅広く、より直接的に組み合わせる戦争のやり方とは。
●マルチドメイン・オペレーションズ
ロシア・中国への対抗も視野に入れて開発された、アメリカ陸軍の「マルチドメイン・オペレーションズ(MOD:複数の領域にまたがる作戦)」ドクトリンとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
22
作戦術の形成、現代的な戦術に徐々に変化していくのが面白い。ハイブリット戦争、というものがようやく理解できた。複数の領域、要素を組み合わせ、連携させる”現代”の戦争。戦争、用兵は今後も変化していくのだろうか。世界情勢はどのように変化していくのか。注視していきたい。2022/11/30
羊山羊
18
イラストで学ぶと書いてあるがフツーにイラストより文章の方が多い!何はともあれ現露―宇戦争に興味ある人にはイチオシ。本著の第1章で書かれるソ連の用兵思想史は現在でも現役であることがよくわかる。P30で書かれている全縦深同時打撃は2022.2.24の開戦時のロシアの動きのまんまである。本著でも指摘のある1936年の赤軍野外教本は注目されるべきだろう。この現露―宇戦争にもミニコラムがあって「不徹底な通常戦」と手厳しい指摘がなされる。他にも米国の用兵思想もまとめられていたりと読み応え抜群の1冊。2023/04/08
無重力蜜柑
13
ソ連の作戦術(および縦深作戦)、アメリカ陸軍のエアランド・バトルと海兵隊のマニューバー・ウォーフェア、ロシアのハイブリッド戦争、そして現代アメリカ軍のマルチドメイン・オペレーションズ。どれも知ってはいるが用兵思想の発展史として並べてみると意外な繋がりが見えて来て面白い。例えばアクティブ・ディフェンスは縦深作戦へのカウンターとして生まれたが戦力の物理的破壊を目指す火力戦・消耗戦だったから、作戦術の発想を取り入れつつ委任戦術や機動戦も組み込んだエアランド・バトルができたとか。2022/11/30
毎日が日曜日
11
戦略と戦術の間を繋ぐために作戦術という概念があるのを初めて知った。ロシアのハイブリッド戦争のやり方とかも勉強になった。2023/04/05
yo
10
【米・ソ・ロの戦い方の変遷】1回で勝敗を決する戦い方から複数の作戦を連ねることで戦略目標を達成させるソ連に対し、任務戦術を取り機動力を確保することで柔軟に対応しようと試みたアメリカ。さらに、軍事的なぶつかり合いにとどまらず、PMCの活用や電子戦・心理戦を含めて戦うことを覚えたロシアに対し、さらに宇宙やその領域感の繋がりを意識することにしたアメリカ。こうしてみると米ソ・米ロでお互いに強く意識しあい、競争しながら用兵思想を発展させていっている様がよくわかる。適宜イラストが入るのがちょうどよくわかりやすかった。2023/03/27
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