講談社学術文庫<br> 論語のこころ

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講談社学術文庫
論語のこころ

  • 著者名:加地伸行【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 特価 ¥495(本体¥450)
  • 講談社(2022/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784062923200

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内容説明

『論語』は、どうして時代を超えて読み継がれてきたのでしょうか。それは『論語』が封建的、教条的な道徳の教科書などではなく、人間をありのままに見とおし、人間にとっての幸福とは何かという視点にもとづいて道徳を論じることで、読む者の人生の指針となってきたことにあります。そしてその叡智は継承され、また未来へと伝えられてゆくべきものといえるでしょう。
中国哲学史研究の泰斗として知られる著者が、『論語』の精髄を紹介する一冊が本書です。『論語』から125の章段を選んで11の柱で体系化し、各章の冒頭に付した解説によってポイントを押さえ、学術文庫版『論語 全訳注』に準拠する各章段では「原文」「現代語訳」、解釈を助ける「参考」と読み進めることで理解を深めるような構成になっています。そして最終章では孔子の略伝と時代背景に言及し、『論語』を綜合的に把握できるように配慮されています。これは、『論語』に興味をもつ独習者にとっての格好な水先案内であると同時に、『論語』の魅力を誰か(とくに年少者)に伝えようとする際の理想的な手引きとなることを意図したものです。
儒教の本質は「生命の連続」と説く著者の思索が全面的に反映した本書は、現代を生きる多くの日本人にとって実践的な示唆に富んだ「『論語』入門」となるでしょう。

〔原本:『すらすら読める論語』(2005年、小社刊)をもとに増補再編集〕

●主な内容
第一章 『論語』の名句
第二章 『論語』を読む楽しさ
第三章 自分の幸せだけでいいのか
第四章 他者の幸福を求めて
第五章 「学ぶ」とは何か
第六章 教養人と知識人
第七章 人間を磨く
第八章 若者との対話
第九章 人生用心ノート
第十章 孔子像
第十一章 愛と死と孝と
第十二章 孔子の生涯とその時代と

目次

第一章 『論語』の名句
第二章 『論語』を読む楽しさ
第三章 自分の幸せだけでいいのか
第四章 他者の幸福を求めて
第五章 「学ぶ」とは何か
第六章 教養人と知識人
第七章 人間を磨く
第八章 若者との対話
第九章 人生用心ノート
第十章 孔子像
第十一章 愛と死と孝と
第十二章 孔子の生涯とその時代と

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール

6
論語は古今、色々な人が注釈していて奥が深い。 特にインド仏教が中国で儒教の影響を受けて変容したという話は面白かった。また一つ一つの言葉に味がある。2018/04/05

Hiroshi

4
「すらすら読める論語」と「鑑賞中国の古典 論語」の著者著作部分を併せ全面的に修補したもの。儒教を学ぶには、先ず「小学」を読み、それから四書(大学・論語・孟子・中庸)五経(易・詩・書・春秋・礼記)を読む。その四書の中の論語。聖人孔子ではなく、1人の人間孔子として見ていく。著者が①論語の名句、②論語を読む楽しさ、③自分の幸せだけでいいのか、④他者の幸せを求めて、⑤学ぶとは何か、⑥教養人と知識人、⑦人間を磨く、⑧若者との対話、⑨人生用心ノート、⑩孔子像、⑪愛と死と孝と、に体系化し、孔子の生涯とその時代を纏める。2019/02/19

bandil

3
「漢文法基礎」の加地先生による「論語」ベスト的著作。論語をただ説明するだけではなく、中国、日本の論語研究者の異説も取り上げ論語の解釈の奥深さもつまびらかに教えてくれる。また、孔士の時代の考え方や文化に触れながらの解説は孔士を人間として浮かび上がらせてもくれる。「東北アジアに住む者として、論語読んでおこうかな」と思わせてくれる一冊。2019/06/30

Koushi Kawasoe

1
論語の入門書としては、最適の一冊のように思われる。字義だけでなく、その深意が解説されてあり、理解が深まった。 特に、第十一章において、祖先崇拝、父母への敬愛、子孫繁栄による過去現在未来の「孝」が「生命の連続を自覚」させる、という儒教的宗教性についての説明が印象深い。家族道徳に見られる儒教的死生観が、インド仏教の形を中国式に変化させつつ、日本に伝播したのであって、昨今「葬式仏教」だと自嘲的に批判する日本の僧侶に対し、今こそ「葬」(または「喪」)の重要性を指摘した点は現役仏教者として、心に響くものがあった。2019/01/12

ぱんくん

0
名著を読み返しました。2020/04/20

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