講談社現代新書<br> 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

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講談社現代新書
年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

  • 著者名:小林美希【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2022/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065299289

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内容説明

平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった……ジャーナリストが取材してわかった「厳しい現実」

平均年収の生活、いったい何ができて、何ができないのか?

昼食は500円以内、スターバックスを我慢、年間収支で残るのは30万円、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢・サイゼリヤは神、派遣より時給が低い正社員、子どもの教育費がとにかく心配……

「中間層」が完全崩壊した日本社会の「本当の危機」とは?

【目次】
■第1部 平均年収でもつらいよ

●毎月10万円の赤字、何もできない「中流以下」を生きる
神奈川県・斉藤慎太郎(48歳)・年収520万円
●「私は下の方で生きている」コンビニは行かず、クーラーもつけない生活
東京都・米田美鈴(35歳)・年収348万円(世帯年収1000万円)
●不妊治療に対する不安…夫婦で月16万円の生活費、「リーマン氷河期世代」の憂鬱
北陸地方・吉川耕太(33歳)・年収450万円
●教育費がとにかく心配…昼食は500円以内、時給で働く正社員
東京都・坂本由香さん(44歳)・年収260万円(世帯年収1000万円)
●三人の子育てをしながら月13回夜勤をこなす看護師の激務
北陸地方・鈴木晴男(42歳)・年収670万円(世帯年収1300万円)
●夫婦で手取り65万円、「ウーバーイーツ」の副業でちょっとした贅沢を実現
東京都・葉山徹(41歳)・年収660万円プラス副業(世帯年収は約1300~1500万円)

■第2部 平均年収以下はもっとつらいよ

●月収9万円シングルマザー、永遠のような絶望を経験した先の「夢」
東海地方・池田真紀(41歳)・年収120万円
●子どもに知的障がい、借金地獄…マクドナルドにも行けないヘルパーの苦境
茨城県・田村理恵(38歳)・年収48万円(世帯年収400万円)
●コロナ失業…1個80円のたまねぎは買わない、子どもの習い事が悩みの種
北海道・加藤香(29歳)・年収180万円(世帯年収540万円)
●共働きでも収支トントン、賃金と仕事量が見合わない保育士
東京都・川崎陽子(40歳)・年収300万円(世帯年収700万円)
●何もかも疲れた…認知症の母との地獄のような日常を生きる非常勤講師
埼玉県・松田彰人(56歳)・年収200万円

■第3部 この30年、日本社会に何が起きたのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

176
評判が良いので読んでみたがやや残念。沢山の聞き取りをしたに違いないが、それぞれ個別の事情があり、関連のない愚痴を並べただけのような印象だ。母が認知症で独身とか、確かに可哀そうだというのもあるのだが、背後に潜む社会の構造の問題とか、そういった分析には手が回らなかったようだ。確かに平均年収の人々の生活がこれだと絶望的な気もするが、中には前向きな人もいた。感じ方はそれぞれだろう。円安が起爆剤となり、設備投資額も増え始めた今、浮かび上がるチャンスとなるか。2023/05/24

kinkin

131
我が国の給与所得者の平均所得学がこの本のタイトルだ。読んでいると世帯収入1000万から年収120万の女性までその生活は様々。何年か前に国が1億総活躍ナントカといっていたのを思い出した。この国の根っこは非正規雇用で成り立っていると思う。国民の多くは非正規雇用というかたちで1億総活躍に参加している。働けど働けど楽にはならず若者のの多くはアルバイトや非正規雇用で働き一部は犯罪に手を染める。大谷や吉田が一歩歩いたのと我々が1日いや1週間働いたのと同じくらいの年俸をもらっているのか〜と考えるとやっぱり・・・2023/04/27

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

75
(2023-17)年収443万円 、日本の平均給与額である。この30年ほどほとんど変わっておらず、G7の国では韓国にもとっくに抜かれて最下位である。では平均的な給与で「普通」の生活ができるのか?ということなのだが、考えるまでもなく難しい。昼食代は500円以内、スタバのフラペチーノは贅沢品…。リアルな取材ではあるけれど、本筋とは関係なく職場の不満をダラダラ述べているだけの感もかなりあり少し滅入る。著者なりの分析があるのかと思いきやそこはなんとなく…。タイトルが気になり買ったけれどイマイチだったかな。★★2023/02/24

pohcho

66
29歳から56歳までの11人のインタビューが掲載されている。平均どころか世帯年収で1,000万円を超える人もいるが、皆一様に生活に不安があり、不満をためているんだなと感じた。子育て世代は大変そうだけど、スタバのフラペチーノは自分も贅沢だと思うし、ペットボトルではなく水筒を持っていくとか、それほど絶望的でもない内容が続く中、最後の非常勤講師の人は悲惨。認知症の介護は大変だけど、年金を多くもらっているお母さんが亡くなったらこの人はどうなるんだろう。いろんな人の生活が見えるのが興味深かった。2022/12/26

とも

65
オーディオブック。 何を伝えたいのだろう。悲しくなる。 何か参考になること、実践できること探したかがあまりない。なるべく人のせいにしないで、情報を集めできることをやっていこう。ゲームのルールは一緒なのだから。でも僕が想像出来ないような環境の人もいるかも、反省。2024/01/16

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