内容説明
東西の作家を往還し読書の喜びを描く表題作、文芸時評の枠を超えた文明論、言葉の本質に迫る「本を読む為に」。吉田流読書論の真髄。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
89
吉田茂元首相のご子息で、文芸評論家の著者による読書批評集です。前半は時評ということで、1971年と72年に発表された当時の文学作品についての評論集です。じっくりと読ませてくれる当時の文芸論のような感じで読みました。後半は「本を読む為に」「本が語ってくれること」でかなり程度の高い読書論となっていました。2024/02/10
Ex libris 毒餃子
9
美文です。文章を味わって、普段の読書に深みを持たせたい。2022/11/27
馬咲
4
読書論二篇と昭和46・47年の文芸時評を収録。総じて自身の読書体験と該博な知識を以て、読書とは楽しく、気持ち良くなるためのものであり、その効能は言葉の本質と密接であることを説く。即ち正確に語るための言葉を探し求め思索の段階を登り詰めていく作者の精神の作用に与るというところに、読書の真髄がある。特に詩の魅力について、あまり触れてこなかった私にも感取できた気がするので、言及されている三好達治や中原中也を読んでみたくなった。究極的には「考える喜び」を至極真っ当に語る(これが実に難しいことも分かる)一冊と感じた。2025/12/13
garyou
3
本が好きなんだなあ、と読んでいて思った。単行本や文庫でくりかえし読んでいた物語を全集で読むと何かが違う気がするとあって、「そうそう。あるある」とうなずく。明治以降の日本語のありかた、表現するための日本語のありかたについて言及していて、なるほど、この独特な文体はそうした理想に基づいているのかもしれないなあと思う。たまに読みたくなるんだよね。2023/12/23
ユウユウ
0
星1。2023/10/04
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