内容説明
祝・古稀記念!
「週休5日、働くのは週2日」――歌舞伎を愛し、映画を友とし、旅を楽しみ、
酒を親友とし、温泉を味わい、競馬を嗜み、そして落語を極める。
古稀を迎えたいま、「ブラック落語」には大いなる魅力がある。
いま、聴いておかないと見ておかないとブラックの落語を語る資格がない。
新型コロナ禍の取材でブラック曰く「禁酒令」のなか共に旅をし、同じものを食べ、
酒を飲み、温泉につかり、同じ部屋で寝た。
酔って口が滑らかになるだけでなく、本音を聴くことができた。
もちろん驚かされる言葉が出た。まさにいま、ブラックの落語は確実に
さらなる高みに向かっている。ブラックの何が変わったのか!?
至近距離でときに少し距離を置き、快楽亭ブラックを見つめた。
落語家・快楽亭ブラックとの濃密なる旅の始まり~始まり~!
[目次]
序幕 顔見世/第二幕 お白洲の場/第三幕 旅はまだ途中/
第四幕 人生ついでに生きていたい/第五幕 気ままな人生の巻/
終幕 「笑い」の構造
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
33
引っ越しと共に改名の数も記録的な、葛飾北斎が号した”画狂人”。改名数なら負けず劣らずの古今亭志ん生を、これも抜くか否かの改名数の、当代快楽亭ブラック。常識との乖離を狂とするなら、まさしくそうと言えるが、世間も狂ってないとも言い難い。元弟子(と主にその彼女)により訴えられた裁判顛末から、日本映画、歌舞伎に淫し落語にフィードバックする才。旅に同行し、共に飯を食い温泉に浸かるほどに師匠に密着取材したものの、ブラック当人の魅力を伝えるには、修行が足りないし、修行したところで...まあ、とにかく形骸だけは掴めます。2022/11/11
道楽モン
21
帯にある「祝・古希記念」の名に値しない残念な本。本当に新聞記者なのか?という、嫌な言葉が浮かぶ。悪口なぞ書きたくないが、あまりにプロフェッショナルとは遠い位置にある文章を読まされた感覚。存在すべてを道楽に捧げている噺家として伝説となるであろう二代目快楽亭ブラック。談志も破門せざるを得なかったが、常に落語のことを考え続け、自己の恥部さえもネタにしてしまうサガを背負った男を談志が嫌う訳がない。それ故に「ブラックを頼んだ」と談志に託された筆者の筆力の乏しさが皮肉なのか、ブラックの試練なのか。彼は孤高の立川流だ。2024/01/05
スズキィイ
3
著者が約10年前に別名義で上梓した『名人宣言』から何も変わらず、二代快楽亭ブラックへの愛や思いを当人と過ごした時間があればあるだけそのまま羅列しただけ。ある程度「他者」に読まれることを意識して著述しているのだろうが、こちらを「読者」とするのならば作為のないメモを読ませられた感想しか抱けなかった&残らなかったので、本当に新聞社で働くブンヤなのか?と疑わざるを得ない。2023/07/20
siomin
1
「異端」の落語家快楽亭ブラックに迫った一冊。あまりにも迫りすぎて、特に裁判のところは一方の見方しかしていないので、それはどうかと思った。また話があちこちに飛んでいるのもどうなのか。とはいえ、快楽亭ブラックの芸に対する真摯さ、映画への愛はなかなかだなと思った。クレしんの映画のすばらしさをきちんを述べられるのはなかなかできる芸当ではない。2024/03/23
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