新潮文庫<br> ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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新潮文庫
ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

  • 著者名:早見和真【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2022/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101206936

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内容説明

お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(解説・今野敏)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

587
ドラマ化と同時に、やたら本屋でプッシュされているのに屈して購入。きっと面白いのだろうとは思っていたけれど、ちゃんとご期待通りに楽しませてくれた。競馬小説といえば、他には馳星周氏の作品しか読んだことがなく、こちらの執事口調での一人称とはかなり毛色が違う。馬の描き方もやはりまったく別物で、どちらがいいというわけでもなく、しっかりと著者の個性を感じる。興味深いのは、父から子へと継承の話にもなっている点。そして解説にもあるように、なかなかレースで大勝しない。まさか最後の最後で成績表だけ出して読者に投げてくるとは。2025/12/05

mae.dat

306
馬主業は道楽だけでは無く、二律背反とする蠱惑的な魔性性を伴っているのですね。華々しい世界の裏には、重い苦しみの様な物もあるの。2部構成になっていて。通底して栗須栄治氏の目線で描かれるのですけれども。第一部はロイヤルホープ號と山王構造氏の、第二部はロイヤルファミリー號と中条耕一氏の、それぞれの話が描かれていてね。競走馬には競走人生が、馬主には馬主の生活と思いがありますし。それをじっくりと読ませますよ。筆力。レースにはどうしても勝ち負けが付き纏うのですけど、簡単には勝たせてくれないです。手に汗握るよ。2025/05/13

あつし@

211
ドラマを観て原作者の名前から早速購入して読了した。ドラマも面白いし、この原作は更に面白かった。読書は楽しい。当たり前だが未読の魅せられる書物はいっぱいあって見つけていないだけなんだと思いしり反省させられている。近年めっきり落ちた読書ペースに愕然としているところ。以前の様にこの作者の本はとにかく読み尽くすという読み方ができなくなって(出会えなくなって)久しいけど、バラバラに手にして読み上げて結構感動した作品が早見和真作ということに気づいた本作。「たくさんの人の思いを引き受けている人間が好き」me too.2025/11/28

はにこ

181
再読本。やっぱりめちゃ良い!馬主であり続けることがいかに大変か。儲かるはずないんだけど、大金を注ぎ込む。こういう馬主さんたちのおかげで私達は競馬を楽しめる。この本を読むと色んな馬主さんが思い浮かぶ。今回は先日亡くなった松本オーナーを思い出した。亡くなる数カ月前に愛馬が宝塚記念を勝った。そして、単独オーナーとして初の2000勝。ドラマよりドラマだった。だから競馬は辞められない。ドラマも楽しみ。2025/10/01

dice-kn

181
単行本が出た頃から読みたいと思っていて、文庫本を買ってもすぐには読まずだったのですが、読み出したらグイグイ引き込まれてここでかというところで涙・・。馬が出てくるのですが馬と人がシンクロする絆の物語だと思いました。私の中で、読み終わった後登場人物のその後(どうなるのか)に興味を持ってしまうのが名作と勝手に思ってまして、本作はまさにそれでした。今野敏さんの解説を読んで著者の他の作品も興味深そうなので当たっていきたいです。2024/01/31

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