新潮文庫<br> 約束の果て―黒と紫の国―(新潮文庫)

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新潮文庫
約束の果て―黒と紫の国―(新潮文庫)

  • 著者名:高丘哲次【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101043814

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内容説明

「私たちのこと、忘れないでね」――そのとき、風が吹いた。大地に咲く紫の花が、一斉に空へと舞い上がる。かつて黄金の草原で、少年が少女に誓った約束が、五千年の時と遥かなる距離を越え、いま果たされる。偽史と小説――父から託された奇妙な古文書に秘められた謎。壙(こう)とジ南、史伝に存在しない二つの国を巡る、空前絶後のボーイ・ミーツ・ガール。日本ファンタジーノベル大賞受賞作。(解説・杉江松恋)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★Masako★

70
★★★★✰︎ 伍州という国で発掘された青銅の装身具に、正史には無い二つの国の名前が刻まれていた。それらの国に関する書物「偽史」と「小説」を見つけた一人の考古学者が、歴史の真実を求めて2冊を読み解くことに…。交互に語られる偽史と小説。合間に現代のパートが入り込んで複雑な構造ではあるものの、神話のような世界観にすぐにのめり込む。やがて偽史と小説がひとつに繋がった時、五千と七十年という遥かな時を超えて、少女と少年の約束が果たされる…目の前に広がるのは紫色のスミレの花野。壮大で切ない圧巻のファンタジー!2022/12/26

おかだ

33
面白かった!少年が少女との約束を果たす、そんなありふれた筈のやつがまさかこんな…こんな有り得ないほど壮大なスペクタクルファンタジーになるとは。凄い世界観。凄い五千と七十年。最初はう〜ん中華系国家統一苦手なやつや〜とか思ったり、二つ三つの物語が入り交じってなかなか入り込みにくいと感じたけど、気が付けばもう、もう夢中。螞九に思いを馳せて感情ぐっちゃぐちゃになる。ラストシーンもいい。読んでて菫の香りを感じるほど、濃密で深い読書体験。これは、レビュー書いた皆様の熱量が高いのも分かる!出会えて良かった!2023/03/09

あおでん@やさどく管理人

24
これほどスケールの大きいボーイ・ミーツ・ガールがあっただろうか。あと5メートルのところで果たされなかった約束を果たすために、2つの国が歴史に埋もれ、2つの物語が書かれ、幾人もの思いが受け継がれた五千と七十年。たかが1つの約束のために、と傍目には大仰に映るかもしれないが、約束の裏にある物語と、その果てをぜひ見届けてほしい。ボーイ・ミーツ・ガールが好きなら読んで後悔はない。おすすめ。2023/02/20

灰音

10
面白かったーー!!!単行本より読みやすく、後半も大幅に異なってる!! どっちも好きだ!! 装丁に納得!って終り方なのでみんな最後まで読んで‼️‼️‼️2023/01/25

たむさん

6
5000年という壮大なスケールで描かれる約束の物語。 初め全く異なる二つの物語が展開されていっているように見えて、やがて一つの織物となっていく様に驚嘆。 良ファンタジー。2023/02/09

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