SB新書<br> 20歳の自分に教えたい資本論 現代社会の問題をマルクスと考える

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SB新書
20歳の自分に教えたい資本論 現代社会の問題をマルクスと考える

  • 著者名:的場昭弘【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • SBクリエイティブ(2022/11発売)
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  • ISBN:9784815617516

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内容説明

新自由主義が跋扈し、格差社会が進展するなど、資本主義の問題点が浮き彫りになっている。そんな現代社会の歪みを150年前に予言していたのがマルクスである。本書では難解な資本論を、現代社会の問題にからめてわかりやすく読み解いていく。資本主義社会の何が問題で、ポスト資本主義はどうなるのかなど。予測不能な時代を生き抜くために必須の知識が得られる一冊。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

20
資本主義は収奪から始まる。資本の自己増殖運動(拡大再生産)によって、常に安価な労働力と資源、商品市場を求めて外部に拡大していく。アジア・アフリカの植民地化と独立、開発独裁から民主化、冷戦後のグローバル化という流れもその一環。戦争・軍産複合体・環境破壊は資本主義の必然。生産過剰による不景気を解消するために、軍需産業が肥大化し戦争が引き起こされる。(スクラップ&ビルド)これを乗り越えるためには、私的所有を廃して資源や施設を社会化することが必要。「国有化」ではなく、誰もが自分事として関わることが「社会化」。2023/03/23

まゆまゆ

17
150年前に書かれたマルクスの資本論だが、現代の資本主義の行き着く先を予言した内容であり、再び評価されていることを経済や宗教、戦争といった現在の問題点とからめて解説していく内容。生産拡大を前提としている以上、常に新しい市場を求めている資本主義。いつか地球を食い潰す前に、生産手段の社会化を成し遂げる必要がある、と。2023/01/23

にゃんにゃんこ

13
本書は若い時に読むより、社会で働いて上手く行かず、理不尽さや悔しい思いをして、疑問を感じながらも、答えが見つからない時に読む方が、グッと骨身に沁みて来るだろう。アッと言う間に読んでしまった。著者の別の本も読みたいと思った。2024/01/23

九曜紋

11
人類の歴史に大きな影響を与え、誰もがその名を知る学問の金字塔、マルクスの「資本論」。大部の構成と難解な内容のため、その真意を理解している人は私を含め、決して多くはない。本書は著者が「はじめに」で書いているとおり、「資本論」の解説書ではない。経済、労働、国家と戦争、宗教、環境等、現在の問題を「資本論」に即しながら考えるとどうなるか、を解いたもの。もちろん、そうした作業ができるのは著者が「資本論」の本質を理解しているからで、その点、敬意は払われるべき。資本主義の行き詰りがあらわになった今、読まれるべき一冊。2022/11/20

あじむ

7
資本論について学ぶというよりも、現代社会の問題を資本論とともに考えていく内容です。リーマンショック以降の経済は勿論のこと、ウクライナ戦争といったことについて考えていきます。 これまで続けてきた資本主義経済が長い時を経て、綻びが出てきたのかなと思います。そして限界を迎えているのかなとも。人類を発展させたという面もあるのでしょうが、考えを改めなければならないのかもしれませんね。それには途轍もない労力と時間がかかるのだろうなと思います。2023/12/18

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