内容説明
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秘境駅訪問家として鉄道趣味の一ジャンルを築いた牛山隆信氏。本書には、著者みずからが厳選した、現時点で訪問しておきたい秘境駅が全国から45駅ピックアップされています。それぞれの駅を著者自身が撮影した写真と解説、コメントで構成したものとなっています。
乗り鉄を自認する鉄道ファンはもちろん、鉄道風景を撮影している方々にも楽しんでもらえることが確実な一冊です。
なお、本書では「廃止された秘境駅」「秘境駅なき後の信号場」など、近年なくなってしまった秘境駅の過去と現在を対比するページもあります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
52
この本に載っている秘境駅には、どこか、私が強く心惹かれる廃墟と似た風情があります。そして「駅」だからこそ、余計に人々の姿が無い事に寂しさと切なさを感じます。人が利用しなければいずれは廃駅になってしまうのは仕方がない事とはいえ、やっぱり寂しいですね。2016/06/14
hatayan
39
訪れる人が稀な辺鄙な駅を「秘境駅」と命名、鉄道趣味の一ジャンルを確立した牛山隆信氏が著した秘境駅の写真集。「いま行っておきたい」とは「いつ廃止されてもおかしくない」ということ。出版から5年、1日1本しか列車が来ない石北本線の上川から白滝までの各駅、三江線の各駅などは既にありません。 一方、廃止から一転存続、観光駅として息を吹き返したのが室蘭本線小幌駅。心に沁みる何かを感じたのは昭和の農村風景が息づく芸備線内名駅。四国の坪尻駅、新改駅はもはや定番。 青春18きっぷの時期は、秘境駅が気になる時期でもあります。2019/12/23
mazda
23
いろんな理由があって駅は作られると思いますが、いくらなんでも「なぜ?」と思うようなところにあるものもちらほら…。なくなって見られなくなる前に、見に行くべき駅も多いようです。お好きな方、是非!2018/06/29
とも*
22
秘境か~わくわく♪と思いながら読んだけれど、秘境=人が来ない=廃駅(廃駅寸前)でなんだかしんみりしてしまった。 ○○線と書いてあっても分からないので地図が欲しかったかも。2015/03/21
びすけっと
17
2014年12月刊。利用が極端に少ない、もしくは列車回数がとても少ない駅を探訪する草分けで「秘境駅」の名付け親は著者だと思います。「目をそむけたくなるような、土地の厳しい現実と、哀しい駅の末路に光を当てた」(p.2)と述べている。写真による現実は短い紹介文を超すものがあります。北海道や全国の山間部に多いのは戦後の日本経済の有り様を考えれば当然の帰結かと。ジャンルが異なるといえばそれまでだけれど、渡辺一史「北の無人駅から」に届く取材と探求があるともっと重みのある歴史に残る本になると思うのです。2015/01/28