内容説明
少女まんがの核心部、《吸血鬼少女まんがの世界》へようこそ!
少女まんがの黄金時代を築いたのは、吸血鬼たちだった!
『ポーの一族』(萩尾望都)や『夢の碑』(木原敏江)などの名作吸血鬼マンガを総ざらいし、ユニークな評論を加えた、本邦初の少女まんがガイドブック。
【はじめにより】
――あなたたちはこの、たいへんな宝を知らずに死ぬ気なのか――
この本はまず第一に少女まんがファンに向けた本だが、ぜひとも、ファンでない人にも読んでほしい。そして、少女まんがの素晴らしさを知ってほしい。
私たち夫婦は「少女まんが世界の永久保存」を目指して、少女まんが専門の私設図書館「少女まんが館」を運営している。創立は1997年だから、もう20年以上続けてきた。
長くやってこれた原動力のひとつは、『ポーの一族』と『花伝ツァ』の衝撃だ。その原動力の強さはまったく衰えていないということを、この本をつくってみて確信した。これからももちろん、少女まんが館を続けていく。
少女まんが館をやっていて、「ニッチなところを狙ってきましたね」と男性に言われたりするが、とんでもない!
ニッチなんかじゃない。これが日本文化のど真ん中だ。
少女まんがの核心部、吸血鬼少女まんがの世界へ、ようこそ!
少女まんが館 中野純
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
22
昭和から平成にかけての吸血鬼が登場する少女漫画を網羅した解説本。懐かしくもあり、新しい発見もあり、ガイド本として楽しく読みました。しかし、それなりに好きで読んできたつもりでも、わたしなんか4分の1も読んでないな……という気分になり、しかしそれでも記憶にある吸血鬼漫画が見つからないという事実に、このジャンルの底知れなさを感じました。2019/05/29
のりすけ
19
ホラーかしらと思って読んだら「全然ちやうやんけ!怖くないやんけ」とがっかりしたことからお三方の吸血鬼物は読んでない。読んでても忘れた。『白衣のドラキュラ』は読みましたともさ!私は吸血鬼にロマンや美しさを求めてないのよさ。『インタビュー・ウィズ・バンパイア』より『30デイズ・ナイト』の方が好きなんだもん。解説してある漫画の中に「それ、ゴケミドロやん」と思うものがあったっぺ。2022/06/08
in medio tutissimus ibis.
8
吸血鬼から見た少女漫画史。短編は勿論、雑誌のよみものページまで取り上げている。それらがおびただしい数に上るために本は分厚くも一つ一つは薄味なのだが、通してみると歴史的な流れの様なものが見えてきて面白い。二人いる著者が一人称だけ分けて一緒の文章を書くせいで時々わかりにくいのと、どうせ入手困難なものも多いのにネタバレを気にしてお茶を濁すようなことをするのは頂けない(結局ネタバレしてる事も……)。自由自在な血縁こそが吸血鬼物のキモであり、それは『火の鳥』に発するというのは目から鱗。2019/05/10
ゆに
5
図書館。一言一句とばさず読んだか、というとそんなことはありませぬ。子供の頃はマンガ禁止というルールがあったのだ。うちの経済状況から買い与えられなかったことはわかるがだ、貰ったお年玉ですら買わせてもらえなかったのは、納得できない。そして、自分でバイトするようになって買った動物のお医者さんとかを母が面白いねー、とかいってると、子供のとき読んだらもっと面白かったよ!と言いたいのもムリはないと思いませんか。それはさておき、ポーはまあ、キラキラしい。うーむ。買えるなら買おうか?と思うくらいに懐かしい。2020/02/12
サト
2
吸血鬼の知名度が上がり漫画に反映されるまでと、浸透しきってもはや定番と化した現代。読み応えたっぷりでタメになった(気がする)。お耽美系の吸血鬼はもちろん、弱点が共通認識となっているのでコミカルにも対応できるようになったのはすごい。ポーの一族は大好き。でも、インタビューウィズヴァンパイアも好き。思えばポーの一族読んでなかったらインタビューウィズ~は見てなかったかもしれない。未だに描いてくださってるのが嬉しい限り。少女まんが館も憧れだ。2021/02/24
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