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内容説明
消しゴム版画家・ナンシー関の死から10年以上が過ぎた。一向に古びない彼女の文章やハンコ、さらに、いとうせいこう、リリー・フランキー、みうらじゅん、宮部みゆきをはじめ、さまざまなインタビューを通して重層的に希代のコラムニストの生涯に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
63
本の存在を知っていたが図書館で見つけて借りる。一気に読んでしまった。「消しゴム版画家」の評伝。彼女の子どものころからを取材し、上京し80年代サブカル業界で名を挙げていき、週刊誌連載を二つ抱えて不摂生がたたり38歳で亡くなった無二の才能。自分の世代とかぶるところがあるため、非常に興味深く懐かしく読んでしまった。自分もサブカルで育ってきたことを確認できた。彼女のコラムの引用などそのキレに痺れる。彼女の本を集めたくなった。亡くなってもう15年かあ…… おすすめ。2017/06/10
スノーマン
37
濃ゆいナンシーファンには知ってて当たり前のことも多いのかもしれないけど、何冊か本を読んだ程度の私には、この客観的な感じの評伝、読みやすかった(笑)所々出てくるナンシーさんの文がまた笑えて仕方ない。時代はかなり変わったのに、その魅力が色褪せないってすごい。ムーンライダーズがどんな音楽なのかわからなくて検索したら、好みの音楽。粘着質な教師につけたアダ名、お店で一番巨大な消しゴムを理由も言わず毎週購入していく姿、コラムでの強気な言葉に反しシャイで細かな気配り。心に一人のナンシーを。私もそうありたい。2016/09/20
つねじろう
37
一時期週間文春を支えてた二人の目利きが居た。一人は米原万里そしてもう一人はこのナンシー関。片や本の世界、もう一方はTVの画面の世界。彼女のテレビ批評の切味は鋭くそこに登場する商品に少しでも嘘があると徹底して批判する。でもよく読むと批判はしてるが非難はしてない。此処にTVが大好きな彼女の矜持、真骨頂がある。だから此処まで真剣に誠実になれるんだなぁって。文章100点、判子で20点増し、判子の一言10点増しと言う山藤章二のコメント通りだと思う。この2人が居なくなった今、自分でお金を払ってまで私は文春は買わない。2015/06/22
ユズル
29
天才はなるべくしてなった。幼少時から思春期を通過する中で 、ナンシー関はもう出来上がっていたんだなあと思いました。触発されて、消しゴムはんこの用意だけはしてあるので、今年中にはやってみます。ナンシーさんご本人が書かれた本も買い直してもう一度読みたいと思いました。2015/05/31
秋 眉雄
17
延々と全編にわたってナンシー自身の著書及び関係本からの引用と抜粋、関係者各位のコメントだけでほぼ埋め尽くされている一冊です。うーん、どうだろう。これなら関係者たちへのインタビュー本にした方がよかったんじゃないだろうかと。著者のナンシー評っていうのは、おそらくまえがきで言い尽くしていたんだろうから。労作であることは確かだし、面白くなかったのかと聞かれれば、いや、そんなことはないと言うのだけど。ナンシー関について書かれたものが面白くないわけないしね。2016/10/29
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