不況に強いビジネスは北海道の「小売」に学べ

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不況に強いビジネスは北海道の「小売」に学べ

  • 著者名:白鳥和生
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • プレジデント社(書籍)(2022/10発売)
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  • ISBN:9784833424790

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内容説明

【内容紹介】
セコマ、アークス、ニトリ、ツルハ、DCM、アイン、コープさっぽろ、コーチャンフォー
少子高齢化、営業日数も少ない北の大地で、なぜ儲かるのか?

「厳しい環境だからこそ、たくましい筋肉をつけて全国進出できた。
本州進出は怖かった。でも北海道の企業はローコスト経営で強い」ニトリHDの似鳥昭雄会長が語るように「北海道の小売」の経営はどんな逆境でも生き抜く「強さ」を持っている。
なぜ、少子高齢化が進む縮小市場で「拡大」できたのか?
【著者紹介】
[著]白鳥 和生(しろとり・かずお)
株式会社日本経済新聞社 編集総合編集センター調査グループ調査担当部長。
1967年長野県生まれ。1990年明治学院大学国際学部卒業後、日本経済新聞社入社。高松支局、流通経済部、札幌支社編集部、消費産業部などを経て、2014年から調査部(現在の編集総合編集センター調査グループ)。小売、外食、卸、食品メーカー、流通政策を長く取材。日本経済新聞および日経MJのデスクも歴任した。
2003年消費生活アドバイザー資格取得、2020年日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了、博士(総合社会文化)。國學院大学および日本大学大学院の非常勤講師も務める。著書に『即!ビジネスで使える 新聞記者式伝わる文章術』(CCCメディアハウス)のほか、共著として『改訂版 ようこそ小売業の世界へ』(商業界)、『2050年 超高齢社会のコミュニティ構想』(岩波書店)などがある。
【目次抜粋】
はじめに
第1章 「地域」を守る思いが不可能を可能にする
〈1〉 過疎地へも商品を届けるセコマの執念
〈2〉 地域を守るアークスのクリティカル・マス
〈3〉 コープさっぽろの「トドック」はアマゾンより強い
〈4〉 注目のライフタイムバリューって何?
第2章 ビジョンは大胆、サイフはがっちり!
〈1〉 旭川のツルハが愛媛のレデイと提携してるって?
〈2〉 ライバルにダブルスコアをつけたアイン
〈3〉 アークスの「八ケ岳連峰経営」
〈4〉 拓銀破綻による経営危機をバネにした北海道企業
〈5〉 SPA(製造小売)で躍進したニトリ
〈6〉 大人気セコマの強さの理由
〈7〉 ツルハは商品とカウンセリングの両輪で稼ぐ
〈8〉 従業員参加型の商品開発で躍進するDCM
第3章 ノーザンリテーラーはデジタル上手
〈1〉 ニトリのDXは自前主義
〈2〉 コープさっぽろの驚異の物流システム
〈3〉 コロナ対応で注目のアイン
〈4〉 ツルハ「顧客接点」はアプリで
第4章 経営者はビジョンとロマンを語れ!
〈1〉 望ましい未来を掲げて逆算して手を打つ
〈2〉 ニトリの30年長期構想
〈3〉20倍で考えるツルハ
〈4〉 ビジョナリー・カンパニーの「4つのC」
〈5〉 エンプロイー・ジャーニーマップ
〈6〉 「店舗再生」の名人アークス横山社長
〈7〉 釧路のホーマック+愛知のカーマ+愛媛のダイキ
〈8〉 アークスの「パーパス」経営って?
〈9〉 社会的存在意義を問い続ける
第5章 謙虚に学ぶ北海道企業
〈1〉 テスコ、セインズベリーに学んだペコマカード
〈2〉 アークスは積極的に情報交換
〈3〉 教育投資を惜しまない似鳥昭雄
〈4〉 有識者理事の声を聞くコープさっぽろ
第6章 ノーザンリテーラーの未来
〈1〉 なぜ、「縮小」市場で「拡大」できるのか?
〈2〉 イオン、セブン&アイに次ぐ「第3極」を目指す
〈3〉 「住」から衣・食に広がるニトリの戦略
〈4〉 海外に羽ばたく
〈5〉 セコマブランドが博多でも買える
〈6〉 カリスマなき後
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナン

9
先に読んだ浜中淳氏の『北海道企業はなぜ強いのか』と比べると、ニトリやツルハなど紹介企業はかぶっているものが多いものの、これまでの経緯や歴史は薄めの紹介、現在の取組は本書の方が深掘りされているという印象。人材育成や企業理念が大事ということは基本的なことかもしれないが、私の職場含めこれがしっかり考え抜かれているところはどれくらいあるだろうか。2023/05/28

ろぶくん

8
課題先進地域と言われる北海道。そこで鍛えられた小売りで、本州に出ていき本州でも活躍している企業に焦点をあてた本(セコマは除く)。ニーズを拾い、いかにコストを削り生産性を高めていくか。そのノウハウで生き残っている。都心は、人口が多く、店を構えればある程度お客さんがくるので、こういったノウハウを貯めるのは難しいのかも。2023/03/12

もけうに

6
北海道というと、イメージの良さに反して経済的にはボロボロだと思っていたが、煌めく光を持つ有力企業が多数あることに気づかされる。しかもそれら企業の多くが、北海道経済に大打撃を与えた拓銀破綻後に急成長している。逆境に打ち勝った企業だからこそ、全国に名を轟かす大企業に成長できたのか。北海道から全国区になった企業以外にも、北海道から出ずに優良経営している企業も多い。その多くが小売業なのがまた興味深い。北海道は課題先進地だからこそ、その中で成長できる企業の姿勢は勉強になる。2025/08/12

倉屋敷??

2
セコマ、アークス、ニトリ、ツルハ、DCM等々… 北海道の企業は結構なネームバリューですよね。 厳しい北海道で鍛えられたノウハウは中々のものです。特に物流関係は相当考えられている。 2024年問題も控えているがこれからも道民に寄り添って頑張ってもらいたい。2023/05/01

sasasa

1
北海道という厳しい環境から出てきた企業というのは、様々な工夫や柔軟な発想など、それを乗り越えていくだけのものを持っているのだと思った。そして何より、人を大切にしているのが一番なのだと。 ビジネスに限らず、このような考えは色んな事にも生かせる。2025/02/01

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