講談社選書メチエ<br> 人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史

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講談社選書メチエ
人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史

  • 著者名:野原慎司【著】
  • 価格 ¥2,255(本体¥2,050)
  • 講談社(2022/11発売)
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  • ISBN:9784065297490

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内容説明

かつては「人口爆発」が、そして現代では「人口減少」が、重大な危機として社会に浮上している。
人口が増えたり減ったりすることは、社会においていかなる問題として捉えられてきのか。
経済学の歴史を振り返ると、それは制度や統治という問題圏と常に重なり合いながら論じられてきた。
本書はそれの道のりを、社会思想史の底流にある大きな流れとして描き出す挑戦である。

人口というものは、とりわけ現在の日本において喫緊の問題となっているが、それはわたしたちが社会をいかなるものとして捉え、統治するかという問題と表裏一体となっている。
アダム・スミス、マルサス、ミル、ケインズ――本書でたどる彼らの思想的格闘のあとは、いまわたしたちがまさに直面する危機を考えるにあたり、見逃すことのできない発見をもたらすだろう。

【本書の内容】
序文
第一章 重商主義の時代 人口論の射程の広さとデータ主義の起源
1.はじめに
2.ペティ:人口を測る
3.重商主義と人口
4.おわりに
5.補説:ベーコン主義
第二章 スミスの時代 自由と平等の条件と、経済学の生成
1.はじめに
2.モンテスキュー
3.ヒューム・ウォーレス論争
4.ステュアートとケイムズ卿
5.スミス
6.おわりに
第三章 マルサスと古典派経済学 フランス革命後の統治論の平等論的転回
1.はじめに
2.コンドルセとフランス革命
3.ゴドウィンとフランス革命
4.マルサス
5.リカードウ
6.J・S・ミル
7.おわりに
第四章 ケインズと転換期の経済学 人口減少論の勃興
1.はじめに
2.マーシャル
3.優生学
4.ケインズにおける人口変動
5.成長理論と人口:ハロッドとソロー
6.おわりに
第五章 現代の経済学 人口法則とその統治論的含意
1.はじめに
2.人口転換論
3.現代経済学と人口論
4.世代間所得移転
5.経済の成長と長期停滞
6.おわりに
結語

参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

氷柱

3
1007作目。9月9日から。人口と経済についての基本が綴られている。経済の授業に登場した歴史上の人物たちが押し寄せるかのように蘇ってきた。とは言え経済学自体が若い学問であるので後半に至っては在命している人たちもいた。人はどのようにして増えて行くのかが様々な文脈から述べられている。社会が複雑になればなるほどその結果は読み取れなくなっていて、文化の形によってその差異はどんどん拓いていく。まだまだ予見ができない分野なのである。2023/09/16

雪だるま

2
近いうちに訪れる「人口減少社会」への処方箋を経済学の観点から明らかにする。世界の多くの国々で出生率が急激に低下する傾向にある。人口減少社会は、高齢者の増加と労働者人口の減少を通じて、社会の需要の減少を招く。企業は設備投資を控え、個人は消費に消極的になると、経済が縮小する悪循環となる。人口が経済学において、どのような役割を果たしてきたのかを論じる。2023/09/14

嵐 千里

2
実は全編を通読していません。 購入動機に従って、序文(本書の概観、著者の問題関心)、第五章(私の問題関心)、結語(本書の総括、著者による解決策の提起)だけ読みました。 それだけでも、私の興味関心は十分に満たされました。 折を見て、全編を通読したいと思います。2023/04/24

Ra

1
人口をめぐる経済学史を重商主義時代から現代まで.巨人たちの思考は、当時の時代状況に当然に拘束されているということがよくわかる.しかしながら、本書においては、人口をめぐって思考すべき領域の広さが強調され、当該領域の構成要素の捕捉程度の多寡が論者ごとに計られるが、いまいち「統治」「制度」の定義がわからない(大半の制度は統治の産物ではないか?)ため、経済内生と経済外生の区分が呑み込めない.2022/12/25

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