内容説明
意外に知らない「禅」の世界、その扉をひらく入門書。
心が不安定になりやすい現代で、その教えを日常に取り入れやすいことから世界中で注目を浴びる「禅」。2500年の伝統をもつ仏教において、禅はどのように生まれ現在に至るのか。その歴史と思想の要点のみをコンパクトに概説。禅僧が目指す、豊かに生きることや幸せに生きることとは異なる「己事究明」の道とは何か。「坐禅」「読経」「作務」「食事」……その修行法を理解し、禅における人生の捉え方を体感する。「五分坐れば、五分の仏」「それと一つになる」「他の力で生かしていただく」……40 年以上もの修行を経た高僧が、体得した禅の知恵を実感を込めて語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
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禅の修行は実際に体を動かすことで「体得」することにあり、生活そのものが修行である。これは以前IKIGAIに書かれていたマイクロフローの考えに近い。三昧の境地はフローそのもの。工夫して無駄を省く。得たものはどんどん捨てる。人生に現実に起きている問題こそが本当の公案であり、「現成公案」という。自分の力で「生きている」のではなく、「生かされている」のだと知る。自分の体でさえも「体を使わせてもらっている」。忙しい日々を送りながら禅の考えを取り入れるのは中々難しいとも思いつつ、生き方を見つめ直すよい機会になった。2024/02/21
傑
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★★★☆☆ 禅の修行をわかりやすく説明しながら、人間の心の持ちようを説いてくれます。現成受用。2023/03/02