内容説明
渋井和馬は売れないミステリー作家。実家の葬儀社のアルバイトで食いつなぐ日々だ。そんなある日、葬儀場のトイレで「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまう。その日は、地元きっての資産家で、ドケチで有名だった女性の通夜の予定だった。三人の息子の誰かによる殺人!? 和馬は、涙もろい僧侶の翠芳とともに真相解明に乗り出してゆく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一華
31
「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまった実家の葬儀社でバイトする売れない作家の和馬が、眉目秀麗な僧侶の翠芳と共に犯人探しに乗り出す…亡くなった資産家、容疑者でもある息子たち三兄弟、そして、その妻たちの人物像の描かれ方も、テンポもよく、楽しく読めた。和馬と翠芳コンビの短編集でもよかったかな…2020/02/08
み
28
さくさくと♪大奥様の存命時のエピソードが読みたいキャラでした、憧れのイカシタババァ(^^)読後感は、温かかったです。2020/01/14
ちげー
21
面白くて一気に読んでしまいました。 最後はハッピーエンドで良かった。 こーゆーほのぼのとした事件はいいなー。 少しだけ最後は心がほっこりしました。2020/11/28
にゃうぴょん
13
売れないミステリー作家が実家の葬儀社のアルバイトで「お母さんを殺してしまった」という声を聞いてのミステリーです。謎解きよりお母さんの家族への手紙の印象が強くほのぼのした気持ちで読み終わりました。2020/05/25
小梅さん。
13
和馬はあんまり名探偵ではなかったけどw でも、葬式が舞台でも暗くならずにすむことができた。 家業を手伝いつつ小説のネタを拾おうなんて、あまーいw 僧侶の翠芳が素敵だった。ぜひ、お会いしたいw けちでごうつくばりと評判の富豪が死んで、集まった三兄弟。 彼女は殺されたのか。 トイレで和馬が聞いたのは誰の言葉なのか。 おちってそれなの?!って思わないでもないけど、うん、よかったよ。 いがみあってるようでいい感じの一族だったしね。 2020/03/14