一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本

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一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本

  • 著者名:大岡玲【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 日刊現代(2022/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065299968

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内容説明

★名著を名解説で楽しむ!
「芥川&三島」W受賞作家にして、“読書の達人”大岡玲による知的興奮に富む書評エッセイ! カフカにマルクス、司馬遼太郎。水滸伝からゴルゴ13……。誰もが名を知る古典や文豪の名作は言うに及ばず、埋もれたノンフィクションの佳作から、各分野の専門家たちの労作、そして古今の人気漫画まで。混迷の時代に読むべき名著・傑作を網羅。そこに展開される話題のレパートリーの多彩さは、博覧強記の作家の面目躍如だ。
★優れた書評は文学であり、鋭い時評でもある――。
稀代の読書家が紡いだ100話に及ぶ手練の時評は、必ずや読んだ者の心と知性を揺さぶるはず。令和元年5月から始まった「日刊ゲンダイ」誌の連載コラムを元にまとめ上げた本書は、いわば、読書日記の形で語った令和のクロニクルとしての一面を併せ持つ。コロナ禍に始まり、ウクライナ紛争や安倍元首相銃撃など激震が続いたこの3年半に思いを馳せて読み進めれば、時代を照射する著者の深い洞察を改めて感得できることだろう。
★100書評、読んでから読む、100名著。
“書評の匠”による名著を読み解くプロセスは、本を読む楽しさ、学ぶことの悦楽を改めて教えてくれます! 一読すれば、「時代」と「世界」への理解が深まること請け合い。

Part1 知恵と知識の博覧会! 専門家の著した傑作 29編
時には専門家の書いた傑作で「知ったかぶり」も悪くない/歴史とは探検・探索するもの。最後に闇が残るのも、悪くない/言葉の重みに真正面から取り組む/科学は実に愉快である 
Part2 やっぱり凄い古典的名作 26編 
名作を再読する悦楽。そこには必ず発見がある/混迷の時代の今だからこそ、あらためて読みたい古典/ 古代中国のロマンに思いを馳せる
Part3 この世界のリアルを描く 21編 
この時代に生きる人々を観察し、記録し、考える/複雑にして怪奇な世界を読み解く/政治を政治家だけにまかせてはいけない/ユニークな戦争モノを掘り起こす
Part4 人生の愉しみを語る 11編 
人はなぜ旅に魅かれるのか/呑んで、食べて、愛して/芸能界の面白さは、洋の東西を問わず
Part5 作家の魂に触れる 13編 
本の中の登場人物に惚れる/この著者の意気地が好きだ/懐古から予見まで。数奇な作品に光を当てる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

86
詩人の大岡信さんの御子息で大学教授の著者が日刊ゲンダイに連載したものを分野別に整理してまとめられたものです。選んだ1冊の本を通してその時々の世相についても語られており時代背景もわかります。1冊の本について3ページという手ごろな感じの文章割合で比較的最近時に書かれたものが殆どです。分野もコミックから歴史、文学、経済書までの様々な分野があって楽しめました。2023/01/05

中玉ケビン砂糖

76
前掲書と比べるとこっちも参考にはなるが、「とりあえず選んどいたやつから、週一ペースで書けますか?」「(私見も交えて)なるほど興味深い!」で出来上がりの感は否めない。新書縛りでなく文芸を含めた「快著」で綜合的に構成しているので、茶飲み話での嗜みくらいにはちょうどいいといったところ。積読は積んでおくだけでも教養を醸成する効果があるというが、積みすぎには注意したい。そろそろ倒壊の危険性が懸念されるわけで……。2023/11/13

壱萬参仟縁

63
O図書館。経済学の大筋が十日程度でわかる凄い本。それは、長沼伸一郎著『現代経済学の直感的方法』講談社(036頁~)。<農業経済はなぜ敗退するのか>は読んでみたい(038頁)。個人的には、豊作貧乏、凶作貧乏、では、どないするっちゅうねん? だからね。。「貧困は自己責任」という悪意はこの世から消えてほしい。それは、チャールズ・ディケンズ著『クリスマス・キャロル』光文社古典新訳文庫(157頁~)である。救貧院は、日本史でもかつて悲田院、施薬院を思い出すが、いずれにしても、貧しい人を社会的に救う術は今も重要。2023/03/22

たらお

16
この本の題名。大げさっぽく読書家から敬遠されそうと思いつつも借りてきて、所々を読む。元は日刊ゲンダイ紙上の別名のコラムらしいのだが、著者の読書の幅が広いところ、現代の世相も上手に取り込みながら話を進めているところ、その本を読んでみたくなる勧め方、一冊2ページ半という手軽さもあり、妙に引き込まれてしまった。新聞を読むことで、興味なかった記事に目がいくようになるのと同じような感覚がある。紹介された本を読んだ後に読み直してみる楽しさもあるのかな。2024/09/12

ムーミン2号

13
あらゆるジャンルを網羅していることにも驚くが、それ以上に内容の見事さに脱帽する。軽妙な語り口でもって語られていたり、著者周辺の出来事から対象の本へと導いていたりと読むのに難しいことなどはない。しかし、時に著者の思考が対象の本から飛翔して時事的な事象や政治にも言及がなされていくのだが、それがまた的を射たものであるだけに強い共感を呼ぶ。ちょっと大げさなタイトルだと手にする前は思ったけど、読んでみるとそれは裏切られることがないという珍しい本。読みたい気持ちがどんどん膨らんでいく。2022/12/07

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