角川書店単行本<br> 鎌倉残影 歴史小説アンソロジー

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角川書店単行本
鎌倉残影 歴史小説アンソロジー

  • ISBN:9784041127667

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内容説明

2022年の大河ドラマで描かれた、いくつもの野望と愛が交差する鎌倉時代。そんな武士の世への転換点を駆け抜けた人々――源頼朝、北条政子、後鳥羽上皇、和田義盛、そして北条義時。歴史小説の名手たちが彼らの面影を丹念に描き上げた珠玉の小説集! 義時の恋が、政子の激情が、鎌倉の光景をありありと蘇らせる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

130
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に絡んで出されたアンソロジーだと思います。私はテレビドラマまして大河ドラマは殆ど見ないのですがこの主人公についてはあまり知らなかったということと地元の人間として楽しんでいました。朝井さんの話はその流れを概観するようで最初に読むには適しています。その他は後鳥羽上皇あるいは政子、和田義盛などが主人公となっていてそれぞれ手練れの作者が書かれているので興味深く読みました。2023/08/01

シナモン

121
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のおさらいといった感じで楽しく読みました。政子ってやっぱりああいうイメージの人だったのね。2023/02/22

モルク

113
5人の作家さんによる鎌倉の歴史小説アンソロジー。どうしても大河ドラマを意識してしまう。特に朝井まかてさんの「恋ぞ荒ぶる」は「鎌倉殿…」の最終回を前におさらいをしているよう。全ては政子の恋から始まった。そして最後は坂東武者を前にして尼将軍の大演説で終わる。ドラマを見ている人には駆け足過ぎて少しものたりない。武田佑さんの「誰が悪」は和田義盛が主役でちょっと嬉しい。葉室麟さん「女人入眼」これもまた政子の強さが見えてくる。2022/12/18

ケイト

69
5人の作家の歴史アンソロジー。いい国つくろう鎌倉幕府(1192年)が本当は1185年だったと知った今年。政子が頼朝に恋をしたことで始まる北条家の執権への道。坂東の田舎武者の運命が変わったのは、すべて頼朝のせい。男達が戦いで作りあげる世の中に、抗うことが出来なかった女達の目に悲哀の色が深く漂う。鎌倉を女系で繋ぐ政子の夢は少しは叶ったのか?朝井まかてさんの「恋ぞ荒ぶる」は鎌倉殿の総集編だった。初めて読んだ作家さんは、朝井さん、諸田さん、武川さん、次は長編を読んでみたいです。2022/12/22

チーママ

58
近年になく面白い「鎌倉殿の13人」も残すところあと一回になってしまい少し淋しい。もう一度あの頃の世界に浸りたくて手に取った本だったが、個性が際立つ秀作ぞろいで、それぞれに深い味わいがあり、どれを読んでも新鮮に感じた。鎌倉の全ての始まりは頼朝と政子の出会いにある。そこに義時の数奇な運命を絡めながら描いた朝井まかてさんの作品と後鳥羽上皇の若き日の恋を描いた諸田玲子さんの作品が印象に残った。2022/12/12

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