文春文庫<br> 十字架のカルテ

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文春文庫
十字架のカルテ

  • 著者名:知念実希人【著】
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2022/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167919535

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内容説明

犯罪者の心の闇に迫る精神鑑定医。医療ミステリーの新境地!

精神鑑定の第一人者・影山司に導かれ、容疑者たちの心の闇に迫る新人医師の弓削凜。だが、彼女も心の中で重い十字架を背負っていた。

光陵医科大学附属雑司ヶ谷病院の新人医師・弓削凜は精神鑑定医を目指し、精神鑑定の第一人者と言われる影山司院長に弟子入りする。影山に導かれ、凜は統合失調症、詐病、解離性同一性障害など、様々な事件の容疑者たちの心の闇に迫る。そして凜にも、どうしても精神鑑定医にならなくてはならない秘密の事情があった。

目次
プロローグ
第一話 闇を覗く
第二話 母の罪
第三話 傷の証言
第四話 時の浸蝕
第五話 闇の貌
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほんた

74
刑法39条の大きな壁。主人公はその意味を知るべく、精神科医になります。本作品を読めば、精神鑑定の難しさがよくわかります。 https://hontablog.com/十字架のカルテ2023/06/14

TAKA

71
精神疾患を患っていたから罪を問えない。ならその罪はどこに行ってしまうのか。事実は失くならないし罪は存在するはず。最後の「闇の貌」は解離性同一性障害。三人も殺めても罪にはならない。人格が違うからですで納得ができるだろうか。難しい問題です。精神鑑定医を目指すのも志だけではただならぬものがあるね。精神科って病巣が見えないぶん厄介だろうね。2024/02/17

ワレモコウ

63
新人医師の弓削凛は、思うところあって「精神鑑定医」を目指すため、その道の第一人者である影山司院長の助手をつとめることになる。5話の短編からなるが、凛の過去の事件が根底にあるため、長編を読んでいる満足感があった。刑法39条を扱った作品はたくさんあったが、今作はあくまでも罪を裁くのではなく、容疑者を鑑定する話であることが新鮮だった。統合失調症・解離性同一性障害、それらを詐病であるか否か判断する影山医師の冷静さがいい感じ。シリーズ化はないのかな?2023/03/26

坂城 弥生

62
精神鑑定をするお医者さんの物語。一話一話が重かったです。2023/01/25

しーちゃん

61
精神疾患のある者は、たとえ罪を犯しても裁かれない。それが殺人でも。だとしたら一体その罪の十字架は誰が背負うのか。親か。心神喪失、消耗、誰だってそんな状態に陥る事もある。嘘、偽り、詐病、あらゆる手段を使い精神疾患の演技をする犯罪者。被害者の無念は到底想像出来ない。法で裁けないなら自らの手で復讐したい親の章では心から同情した。精神鑑定医の判断は法をも動かす。なんて重荷なのだろう。医師自身の心は壊れないのだろうか。2023/05/31

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