一生モノの物理学――文系でもわかるビジネスに効く教養

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一生モノの物理学――文系でもわかるビジネスに効く教養

  • 著者名:鎌田浩毅/米田誠
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 祥伝社(2022/11発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396617417

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内容説明

大学受験で文系を選択した人にとって理解が難しい世界――「物理」。しかし、家電が動くのも、飛行機が飛ぶのも病気を発見できるのも、部屋の明かりがともるのもすべて根底には物理学が存在しています。それだけ社会の根底理論となっている「物理」を知らないことはビジネスパーソンにとって大きな損失ではないでしょうか? そこで「京大名誉教授」×「関西大手予備校・研伸館講師」という教えるプロがタッグを組み、「物理が苦手」な人のための物理の本を制作しました。日常の中にある技術に活用されている物理の世界をわかりやすくお伝えします!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

112
元京大の名物教授と予備校教師がコラボしたユニークな一冊。「いま日本の物理力が危ない」「日本人の物理の知識は中卒レベル」という問題意識から書かれた「画期的な物理学習の本」とある。医療や気象やモーターなどの日常的なトピックスを使って、物理の法則を直感的に理解させるという意図とのこと。原理を一般化・抽象化し、それを数学的に表現することに美しさを感じる理系人間には、「わかった気になる」だけの上滑りした印象も拭えないが、でも、本書を通じて物理学への興味を拓く人が増えたのなら、著者の思いは伝わったと言えるのだろう。2022/08/09

ta_chanko

15
光の屈折を利用した人工レンズ。光ファイバーを使った胃カメラ。放射線を使ったX線で体内の平面図やCTで体内の輪切り画像を撮り、電磁波を使ったMRIで体内を映像化。重粒子を加速させてガン細胞を破壊。宇宙にも働く万有引力の法則。空気を必要としないロケットエンジンやイオンエンジンを宇宙で利用。断熱膨張による温度低下を利用した冷蔵庫。騒音を打ち消すノイズキャンセリング。電波を使ったレーダーと、音を使ったソナー。電磁力を使ったモーター。目に見えない色彩をとらえる赤外線カメラ・光学顕微鏡・電子顕微鏡。すべて物理の法則。2022/05/26

うみ

14
物理が苦手なのは数式のせい。数式が苦手なのは数学のせい。だって数学わからないんだもん。物理とは物の理。暗記科目じゃないんだよと、かつて他の本にそう書いてあり、合点した。合点したけれど、それでも式が出るたびに飛ばして読むことにかわりはなく。物理を学びたい気持ちはあるんだけど、この数式アレルギーをなんとかしないとなあ……と、今回も思うのだった。2022/05/28

makio37

11
文系向けの本だが、読む意味はあった。例えば、<CTは合成されたX線のデータ>まではまだしも、<MRIは体の水素原子の磁場を見るもの>という中途半端な理解だった。<外部からの磁場を一気になくしたとき本来の磁場の向きが変化し、その際に発生する電磁波を受信するもの>と理解を改められた。フェーン現象についてもそう。空気が上昇して温度が下がる際には凝縮熱が発生するので温度の低下が緩和されるが、空気が下降して温度が上がる際には緩和されず差し引きすると空気の温度が上がる、という理屈を理解できた。2022/08/28

リットン

10
身近なところで使われる技術を支える科学の理論を簡単に説明してくれていて、予備校講師の方らしい本だった。自分があんまり馴染みがないから、新しい技術が出ても、へー、で終わるけど、知識が増えせば好奇心の対象も広がって、世界がもっと細かく見れて楽しそうだなあ。やっぱり高校まででの勉強はその後にどうやって、どういう角度で世界を見るかを形作ってるんだろうなあ。とはいえすべての学問を完璧に学ぶことはできない中で、なにを学ぶかもその人の選択で良し悪しではない一方、今思えば受験突破の上での合理性でしか当時は選べなかったなあ2022/04/23

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