キイ・ライブラリー<br> 路地裏の迷宮踏査

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キイ・ライブラリー
路地裏の迷宮踏査

  • 著者名:杉江松恋【著】
  • 価格 ¥1,599(本体¥1,454)
  • 東京創元社(2022/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488015381

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内容説明

『毒入りチョコレート事件』(アントニイ・バークリー)、『赤い館の秘密』(A・A・ミルン)、『クロイドン発12時30分』(F・W・クロフツ)、『失踪当時の服装は』(ヒラリー・ウォー)、『野獣死すべし』(ニコラス・ブレイク)……などなど、数々の傑作を著した53人の海外ミステリ作家たち。その意外な交友関係や、執筆にまつわる知られざるエピソードを、風の向くまま気の向くままにご紹介します。寝る前や、ちょっとした空き時間に、ページをぱらぱら捲っていただければ幸いです──。ミステリのみならず、文芸全般に精通する気鋭の書評家・杉江松恋が、丸9年にわたり連載した「ミステリーズ!」伝説のブックレビュー。ミステリ読者必携の一冊!/【目次】まえがき/エドマンド・クリスピンはグルーチョ・マルクスから何を学んだか/真似してはいけないロジャー・シェリンガムの恋愛作法/クリスティ、皆殺しのバラード/フィリップ・トレントの密かな愉しみ/イズレイル・ザングウィルで笑うべきか否か/A・A・ミルンの「これが人生だ!」/教えてよ、ミッキー・スピレーン/四十年は早かった? クロフツ/ステーマンの作品の外に伸びた線/ビル・S・バリンジャーの「遠くへ行きたい」?/メースンの義を見てせざるは/ウォーの奇妙な味/パット・マガーの『アメリカの悲劇』/ホーナングの滑稽な階級意識/アラン・グリーンの恋のから騒ぎ/カーだってマルキスト/レックス・スタウトのリベラリズム/フレミングの愛したスパイ/ウッドハウスという鋳型/ヒルトンは孤独ではない/フラナガンの歴史的視点/テイという人の顔/ご冗談でしょう、フリーマンさん/チェイニイの強運/ノックスの王手無用/人騒がせなルブラン/ホワイトチャーチに萌えてみた/アップフィールドの帝国主義/クイーンが読まなかった本/フレミングの二人の合作者/ブラウンに茶々を/ミッチェルの振り上げた拳/ヒラーマンの偉大な箱庭/O・ヘンリーのほら話/ブレイク、家族の問題/ガードナーは車輪を回す/ブラウンのサイド・ショウ/ブリーンひとり雑誌/二人でコールを/モイーズのお話が生まれたところ/ストリブリング、交わらない線/ホックのD/ヴァン・ダインの六文字/ケメルマンの閉じた世界/ネヴァーランドのバリ/アタイヤにつながる線/プロクター、身も蓋もなし/袋小路のハミルトン/アリグザンダーの〈戦前〉/ドモアリガト、ミスター・ボール/セックス・ヘクト・ロックンロール/モームの英国式朝食/バウムのグランド・ホテル/索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

46
これが国内モノだったらまだ面白かったと思うけど、いかんせん海外モノあんまり読んでないので、いまいち面白さが半減。2014/08/18

へくとぱすかる

41
奥付がおとといの発行。新刊です。ところで内容は古典ミステリについての裏話。「へーえ、知らなかったなぁ」的エピソードで満載。「四十年は早かった?クロフツ」は納得。「忘れられた作家」のはずのクロフツが、日本で延々と読み継がれている理由がよくわかる。今まで注目されなかった現代的側面があるのですね。その他「ご冗談でしょう、フリーマンさん」「ノックスの王手無用」とか(元ネタは、もちろんあれやあれです)など、パロディ的タイトルには爆笑。現在がもし1950年代なら、きっと乱歩さんが『幻影城』として書いただろうな。2014/06/29

geshi

24
ミステリの表通りではない裏路地を巡るブックガイド。作家同士の繋がりやコアな四方山話が楽しい。マストリード級の超有名作品か名前を聞いたことのない作家まで、話があっち行ったりこっち行ったりするダラダラ感がいい。ただし、読んでしまったら読みたい本がダース単位で増える危険性を持つので、服用注意。2015/08/24

hydrangea

19
実は本書に挙げられている作品名や作家名も、聞いたことがあるが実際には読了したことが無い物が多い。しかし著者の深い洞察や知識、調査に裏付けされた考察は大変興味を唆られ、今後の積読候補が増えてしまいそうです。ガードナーのペリー・メイスンシリーズ、復刊しないかなぁ。2014/08/10

本木英朗

18
バークリー、クリスティ、カー、ウッドハウスなど今まで何編かは手に取って読んだけど、1冊ぜんぶ読んだのはこれが初めてかな。というわけで杉江松恋氏の『路地裏の迷宮踏査』であるが、やはりこれも素晴らしい。英米だけでなく、フランスやベルギー、オーストラリアなども面白いか、改めて読むとさらにいいかな。もちろん知らない作家もいるし、たいへんだ。杉江氏、すごいね。また今度読むよ。2019/01/12

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