いいかげんなロボット: ソフトロボットが創るしなやかな未来

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いいかげんなロボット: ソフトロボットが創るしなやかな未来

  • 著者名:鈴森康一【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 化学同人(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784759816914

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内容説明

ヘリウムガスで膨らませた全長20メートルのロボットアーム
・ゴムチューブを変形させて大腸内を自走するロボット
ゾウの鼻に学び大きな力を生み出すパワーソフトロボット

未来は硬くないロボットの出番です。

パワー、精密さ、効率を求めて、大きな成功を収めたロボット。
産業界を中心に活躍しているが、赤ちゃんをやさしく抱きしめる
といった行動はまだうまくできない。
そんな、従来のロボットでは難しかった課題の解決にチャレンジする、
ソフトロボットに注目が集まっている。
いいかげんさやあいまいさを活用しようとする、
従来のロボットとは逆の発想で生まれたロボット。
本書ではソフトロボットの可能性を、さまざまな実例と
最先端の研究とともにダイナミックに描き出す。
未来を創る「いいかげんなロボット」の世界へようこそ!

●本文より
従来のロボット工学では、エラーは許容されませんでした。
そのおかげで、工場の生産ラインではミスがなく確実な作業を実現できます。
しかし、いつも確実に同じことを繰り返すだけでは順応・成長はできません。
ソフトロボットは、身体にも動きにも知能にも「いいかげんさ」を持っているので、
従来のロボットのようにいつもミスなく確実に動くわけではありません。
ミスもします。
しかしそのおかげで学習し、成長し、環境に順応できるロボットなのです。

●目次
第一章 ソフトロボットとは何か
第二章 しなやかな身体――変形・変化する身体
第三章 しなやかな動き――すべてを仕切らない
第四章 しなやかな知能――やわらかな〝もの〟には知能が宿る
第五章 ソフトロボット研究の現場から
第六章 E-kagenなロボットが創るしなやかな未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

8
より生物に近いロボット「ソフトロボット」その開発の歴史と近未来について書かれています。 そういえば昔「ファジー」って言葉流行ったていましたね。2022/02/03

Koki Miyachi

3
緻密で精密なロボットには出来なかったことを実現するソフトロボットの概念と最新の知見を平易に解説。専門的な話があまりに少なく物足りない面はあるものの、状況把握するための情報は得られる。2022/01/21

Riko

3
図書館で借りた2022/01/18

Go Extreme

3
ソフトロボットとは何か: 従来のロボット工学の成功と限界 しなやかな身体—変形・変化する身体: やわらかな身体ができること やわらかな材料 不安定な材料 しなやかな動き—すべてを仕切らない: やわらかな機構学 ソフトアクチュエータが実現するロボット しなやかな知能—やわらかな〝もの〟には知能が宿る: よくわからないものを制御する しなやかな身体が自ら決める〝動き方〟 ソフトロボット研究の現場から: 35年前のソフトロボット ソフトロボット研究を通じて考えること E-kagenなロボットが創るしなやかな未来2021/12/28

6ちゃん

2
重厚長大で精密なロボットではなく、生物の動きに似た柔軟なソフトロボットについて解説した書。従来のトップダウンやフィードフォワードといった制御は正確で力強い働きはするものの、か弱い人間の傍で働くことは難しい。ソフトロボットは、ゴムや細胞!といった素材が持つ特性を生かし、操作対象に過度な負荷をかけない。動作もミクロな正確性を求めず、駆動部分に権限を委譲した形で、ボトムアップで仕事をこなしていく。予め計算できない世界で熾烈な競争に勝ち抜いた生物が得た原理を、ソフトロボット研究は解き明かしてくれそう。2022/01/16

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