極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる(DOJIN選書)

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極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる(DOJIN選書)

  • 著者名:川瀬宏明【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 化学同人(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784759816891

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内容説明

大気の状態が不安定とはどういうこと?
・大雨が持続する危険な積乱雲はどんなもの?
線状降水帯の発生メカニズムとは?
豪雨に備えるために知っておきたい気象の知識

数十年に一度という極端な豪雨は、なぜ頻発するようになったのか。
本書ではまず、直近10年の豪雨災害を振り返り、その発生状況を整理する。
そのうえで、気象のメカニズムをやさしく説き起こし、豪雨をもたらす要因、
線状降水帯や台風と豪雨の関係などまでを解説。
また、しばしば豪雨との関係がささやかれる地球温暖化の現状に加え、
豪雨への影響を評価する、イベント・アトリビューションによる最新研究を紹介する。
気象情報を上手に活用すれば備えができる豪雨。
その付き合い方がわかる1冊。

【まえがきより】
本書をお読みいただければ、豪雨をもたらす積乱雲の発達から地球温暖化と豪雨の関係までを、
ひとつのつながった話として知ることができるでしょう。
災害をもたらす豪雨はたしかに怖いものであり、ときには避難する必要があります。
ただ、地震のように突然起こるものではなく、ある程度は事前に予測することができます。
普段から天気予報に耳を傾け、天気の移り変わりのしくみを知っておくと、
いざ豪雨がきたときにも慌てず、適切な行動をとれるようになるでしょう。
豪雨の正体をつかめば、なぜ地球温暖化で豪雨が威力を増すのかもわかってきます。

【目次】
第1章 21世紀はじめに発生した豪雨を振り返る
第2章 豪雨はなぜ発生するのか?
第3章 豪雨をとらえる
第4章 進む地球温暖化
第5章 近年の豪雨は地球温暖化のせいなのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

88
《端的に豪雨・猛暑などのメカニズム説明》①温暖化の影響で、台風・豪雨など気象が凶悪化してる!って?ちょっと待って下さい。では、雨や雪はどうやって降り、時には長時間続いたりするのか、ご存知ですか?─と、気象の基礎から我々が“常識”と思い込んでいることを解きほぐしてくれる親切仕様です。「線状降水帯」、「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」など最近よく目にする様になった気象用語も紹介。そして、先に見た最近の異常とされる気象がこれまでも起こり、これからも繰り返していく当たり前の現象であると教えてくれます。(1/3)2022/01/31

パトラッシュ

85
「数十年に一度の豪雨」は毎年起こり、土砂崩れや河川氾濫による犠牲者も増えている。21世紀になって頻発する異常気象と地球温暖化との関連が問題視され、今年は初めて気象科学にノーベル賞が贈られた。しかし気象庁研究官である著者は、厳密な科学的判断で単純な温暖化悪玉説を否定する。地震と異なり気象の変化は正しい知識があれば予測できるものであって、地球の自然のゆらぎによる豪雨発生の理由とメカニズムを明らかにする。専門的でわかりにくい部分もあるが、発展途上にある気象学を一般に広く理解してもらおうとの意思がみなぎっている。2021/10/13

香菜子(かなこ・Kanako)

23
極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる。川瀬 宏明先生の著書。海洋研究開発機構、国立環境研究所などを経て、現在、気象庁気象研究所応用気象研究部主任研究官である川瀬 宏明先生。地球温暖化と豪雨の関係は誰もが当然だと考えていることだけれどそれを改めて検証している。地球温暖化による異常気象を止めないと人類の未来は暗い。地球温暖化と豪雨による被害者をこれ以上増やしてはいけない。地球温暖化と豪雨や異常気象の被害を真っ先に受けるのはいつも立場が弱い人たちなのだから。2022/08/05

さとまる

6
一昨年の台風19号や熊本豪雨など大規模な自然災害が発生すると「地球温暖化の影響が」などとまことしやかに語られるが、本当にそうなのか雨の降るメカニズムから詳しく解説している。結論から言うと気候変動と極端豪雨は直接的な関係はなく、発生確率に影響は無い。ただし一度発生すると気候変動の影響が被害を上乗せして大規模化するとのこと。天気予報で何気なく使われる「大気が不安定」「筋状の雲」などの解説もありよかった。2022/01/21

aochama

5
豪雨のメカニズムを基礎から丁寧に解説、最近の気象観測と発信される情報のあらまし、地球温暖化と豪雨の関係を説明とこの一冊で気象への関心が高まりました。地球温暖化と極端気象や異常気象には直接関係がなく、極端に怖れる必要はないものの、災害対策としては、これまでの経験や知見を最大限生かして行動するという指摘は納得でした。2022/01/22

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