内容説明
フライドチキンで骨格標本を作ってみよう!
身近に手に入る素材を使って、フライドチキンの骨から骨格標本を作る方法を豊富なカラー写真とともに解説。
また、骨を通して進化の基礎知識や恐竜と鳥の共通点などを紹介。
博物館クオリティの本格的な骨格標本作りが体験できる一冊。
【本書のポイント】
・学芸員である著者が、博物館で展示されるような本格的な骨格標本の作り方をやさしく解説。
・骨格標本作りには身近な素材を使うため、誰でも取り組みやすい。
・骨を通して生物の進化の歴史と“現生恐竜”とも呼ばれるニワトリと恐竜の共通点を丁寧に解説。
・恐竜やニワトリの骨格図や骨格標本の工作過程の写真を豊富に掲載。
・小学校低学年からでも読みやすい総ルビ仕様。
・小中学生の自由研究にも最適。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
62
フライドチキンから鳥の部分骨格標本を作る本。最初に、現在の陸上脊椎動物はデボン紀に陸上に進出した肉鰭類の5本指のグループから進化しており、現在3本や4本指の種は5本のうちの何本かが退化・消失していること、鳥類は消失した指が恐竜と合致することなどから恐竜類の1グループと考えられること、その後飛翔を優先する方向へ進化し独自の形質を獲得したことなどが豊富な図版と共に示されます。そのため工作編では鳥類と恐竜、哺乳類との共通点や相違点を意識しながら標本を作成でき、さらに標本や博物館の意義も理解できる楽しい本でした。2024/05/17
榊原 香織
55
面白い!夏休みの自由研究にどうでしょうw 簡単に鶏のいろんな部位が手に入る、それはKFC。 徐肉写真(食べてるだけ)、干すときは猫に注意、ウィングの指先骨は間違って食べてしまうから注意、など、笑える。2024/03/17
りんご
45
驚くほど詳しく書いてある本でした。我々が簡単に手に入る骨、それはケンタッキーフライドチキン!美味しく食べて、骨格標本を作ってみよう。だけかと思いきや、①骨の歴史:恐竜と鳥の共通点をおさらい②鶏の骨を探れ:「骨」に詳しくなる③作ってみよう:フライドチキンで「部分骨格標本」を作る のです。学生時代を思い出す専門書。でもキッズも安心、全部振り仮名振ってます!パラパラ見るだけでも面白く、読み込めばなお深い味わい。欄外の「ワンポイント」が更に良い!2023/01/12
canacona
21
ふりがながあり、文章も柔和で分かりやすく低学年からでも読めるようだけど、内容は想像以上に本格的だった。骨の歴史、特に恐竜から鳥類への進化の説明、そして身近な鳥の代表ニワトリこと、ガルスガルスヴァラエティドメスティクスについて。そしていざ標本づくりへ!資料はKFC。私は除肉の部分で挫折しそうだ。軟骨どころか、ケンタッキーのちょっと細い柔らかい骨なんかついばりばり食べてしまうから。オキシドールやアセトンなど気を使う薬品は使うけど、丁寧な説明と細かい注意点もあり、あとはやる気があれば作れると思います。いいなぁ2023/01/30
かお
11
ケンタッキーフライドチキンから、表紙のような骨格標本を作る為の本。 軽い興味から読むと、これは無理だぁ…。熱量が足りませんでした😅 骨を壊さないように、肉をしっかりと食べ、骨の状態を維持する為に薬品を使う。1番大変なのは、バラバラになったパーツの組み立て接着。 鳥の祖先は恐竜説を説明。骨の共通点を確認する。頭がこんがらがりました😅 化石なら何でも価値があると思いきや、標本の世界では採取データ(どこで取れたか、何年前なのか)もセットで重要。採取データがなければ「ただの死骸」とはビックリした。2023/05/28