コロナと女性の貧困2020-2022~サバイブする彼女たちの声を聞いた

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コロナと女性の貧困2020-2022~サバイブする彼女たちの声を聞いた

  • 著者名:樋田敦子
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 大和書房(2022/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479393924

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内容説明

飛べないCA、屋形船の女将、医療従事者、性産業に生きる人、そして渋谷区ホームレス女性殺人など徹底取材。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

112
コロナによるパンデミックは、最低限の生活を余儀なくされていた人を直撃した。特に女性は雇い止めや収入の激減、モラハラ・DVの増加などで電気や水道も使えずホームレス化する人も出て、最も弱い部分として心身とも追い詰められていく。何とかごまかせていた日本社会の理不尽が、セーフティーネットの崩壊で露呈したのだ。一方で政府は東京五輪開催を強行し、支援金と称して多額の予算を浪費しながらに困窮者への生活保護を抑制する政策を推し進める。国民を見捨てる政治への怒りが蓄積した時、元首相暗殺のようなテロルが続発するのではないか。2023/02/14

ぽてち

34
新型コロナウィルスのため、様々なことが犠牲になった3年間だった。その影響をもろに受けた女性たちにスポットを当てたノンフィクションが本書だ。中でもシングルマザーや非正規雇用の女性たちの語る現実が悲惨だ。だが冷静に考えれば、その多くはコロナのせいで起きた事態ではなく、立ち止まることによって明らかになった不都合という気もする。必要な人のもとに届かない援助、様々な偏見や蔑視、それを容認してきた社会……。ねじくれた構造が曝け出された今、なにをすればいいのかを考えたい。2023/01/21

katoyann

22
コロナ禍で女性の就労者が陥った苦境について調査したルポ。非正規雇用の7割を女性が占める中で、コロナ禍による失業は女性に集中することになった。また、コロナ禍で増えたと報告されているDV被害についても言及している。具体的事例が中心となっているので読みやすい。「#生理の貧困」の実態や母子家庭の平均年収等の数値も具体的である。住宅を追い出されるケースが続出しており、米すらまともに食べられない女性もいるため、女性の貧困は日本の大きな社会問題だということが分かる。著者は社会保障を整えない政治の無策を批判している。2024/01/18

uniemo

20
コロナ禍における女性の貧困問題を扱ったノンフィクション。生理用品を買えない女性、子供のために三食食べれず痩せていくシングルマザーなどは最貧国といわれる国でおきている事と思っていたため、生活保護というセーフティネットがあるはずの現代の日本の社会の一部である事実は衝撃的でした。何かできることがあるはずと考えさせられました。2023/02/14

おおかみ

9
国内での感染確認よりも前、著者は構造的な貧困問題が顕在化すると直感し、誰よりも早く女性と子どもたちの声に耳を傾け始めた。果たして予感は的中し、無策すぎる政治、的外れの報道、そして狂乱状態の社会が生じさせたひずみの中で、格差は広がり続けた。ページの端々に、およそ希望の見えない人生がある。すでに忘れ去られようとしている事件もあるが、この苦しみを、3年間に失われた多くの命をちゃんと思い出さないといけない。どうにかして避けることができた悲劇も少なくないのではないか。2022/12/17

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