ドゥオーキン - 法哲学と政治哲学

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ドゥオーキン - 法哲学と政治哲学

  • 著者名:宇佐美誠/濱真一郎
  • 価格 ¥3,630(本体¥3,300)
  • 勁草書房(2022/11発売)
  • ポイント 33pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326102082

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内容説明

H・L・A・ハートらの法実証主義を鋭く批判する一方、ジョン・ロールズの正義論に近接する独創的な平等論を展開することで、ドゥオーキンは数多くの論争を巻き起こしてきた。はたして彼は何を批判し、何を提唱するのか。その学説と論争を解きほぐす、日本人研究者による9本の論文と、各論文へのコメントを収録する。ドゥオーキンを多角的に論じる1冊。

目次

目次
はしがき ロナルド・ドゥオーキンとは誰か?[濱真一郎]

序章 ドゥオーキンの法哲学と政治哲学[宇佐美誠]
 1 ドゥオーキンの世界へのいざない
 2 法実証主義・功利主義という論敵
 3 原理・権利・正解
 4 司法審査論と憲法の道徳的読解
 5 インテグリティとしての法
 6 平等な配慮と尊重から資源の平等へ
 7 アルキメデス主義と価値多元論に抗して
 8 本書の構成

第1章 法哲学・政治哲学における記述と実践[濱真一郎]
 1 法哲学・政治哲学における記述と実践
 2 ハートの記述的理論とドゥオーキンによる批判
 3 ドゥオーキンがハートに突きつけた2つの困難
 4 2つの困難を退けることは可能か
 5 法哲学はおもしろくなくてはならないのか

第2章 メタ倫理学はどのように規範倫理学なのか?――ドゥオーキンのアルキメデス主義批判とその射程[高橋秀治]
 1 はじめに
 2 メタ倫理学とアルキメデス主義
 3 アルキメデス主義への批判
 4 アルキメデス主義批判の展開
 5 インテグリティとしての法理論
 6 アルキメデス主義批判のその先

第3章 ドゥオーキンのリーガリティ論[長谷川晃]
 1 はじめに
 2 ドゥオーキンのリーガリティ論
 3 リーガリティ論の含意と射程をめぐって

第4章 法は解釈的実践とは限らない[森村進]
 1 序―法理論に関するラズの分類
 2 ドゥオーキンの法理論の問題関心
 3 ドゥオーキンの視野の狭さ

第5章 法をめぐる見解の不一致[宇佐美誠]
 1 問題の所在
 2 コールマンの失敗
 3 シャピロの試み
 4 批判的検討
 5 法実証主義の未解決問題

第6章 原理中心の法理論の特徴と可能性――法実証主義とドゥオーキンの対比から[早川のぞみ]
 1 はじめに
 2 ドゥオーキンの法理論
 3 H.L.A.ハートの法理論と司法裁量論
 4 法実証主義による道徳的論拠の理論上の位置づけ
 5 若干の考察―ドゥオーキンが法実証主義に対して問い続ける問題
 6 原理中心の法理論の特徴と可能性―結びに代えて

第7章 政治的責務と憲法――《法の共和国》の試みとして[小泉良幸]
 1 はじめに
 2 「われら,人民(We the People)」
 3 道徳的独立性
 4 政治的責務
 5 立憲主義の基礎理論
 6 結びにかえて―「われら,日本国民(We the Japanese People)」

第8章 ドゥオーキンの帝国――なぜドゥオーキンはグローバルな正義に沈黙するのか[瀧川裕英]
 1 帝国
 2 国家主義者ドゥオーキン
 3 共同体としての国家
 4 平等な配慮
 5 最善のドゥオーキンを求めて

第9章 ドゥオーキンは平等主義者か?[井上彰]
 1 はじめに
 2 平等主義の形而上学的基礎
 3 運の平等論
 4 現実世界に条件づけられた平等主義
 5 結語

コメント
 法システムの内と外――濱・?橋両論文について[平野仁彦]
 平等・憲法・原理――井上・小泉・早川各論文について[長谷川晃]
 法的見解の不一致と一国内平等主義――宇佐美・瀧川両論文について[森村進]
 解釈主義の困難をめぐって――長谷川・森村両論文について[中山竜一]

あとがき[宇佐美誠・濱真一郎]
事項索引・人名索引
執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

inu

1
『法の帝国』を読み切った勢いで再読2021/02/23

スズキパル

1
ロナルド=ドゥオーキンに関する日本初の論文集。H.L.A.ハートとの論争に代表される法実証主義批判や、政治哲学の分野における「資源の平等」の理論など、彼の功績は多岐に及んでいる。法の裁定機能や論証的な性質を重視した司法中心主義的な法理解や、「平等な尊重と配慮」の権利の適用における国家主義的な偏狭さは本書の中でも批判されているが、ルール以上の意味を持つ「原理」を、法と道徳の関係を考える上での中心概念として提示しているのはとても新鮮で興味深い。2013/10/06

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