内容説明
2018年のクリスマスの夜、黒猫を飼いはじめた真魚のもとに10歳違いの兄の訃報が届いた。8年ぶりに疎遠だった実家に戻るとそこはゴミ屋敷となっていた――。兄の死とリボ払いの借金、母の認知症、夫の癌発症、自身の鬱とセルフ・ネグレクト、SNSでの大炎上と自殺未遂……気鋭の映画批評家である真魚八重子が自身の5年間の体験を苛烈に綴ったはじめてのエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきらぱ
28
本屋さんで一度パラパラめくって買わずにおいて、その後どうしても読みたくなったがタイトルも作者名も出版社も忘れてたいへん探すのに苦労した一冊。手がかりゼロで2週間くらいあちこちの本屋さん行き探しました。面白くて苦労の甲斐あった。実家の始末って走り回る人(この本の場合作者と甥っ子さん)とヨソゴトみたいな人(次男は海外にいるからか何もせず)と分かれる。疲弊度が違い過ぎる。母親との会話も読んでいてその頑固さに無力感が。この無力な感覚が色々引き起こすのではないかと思う。その後の炎上事件も無力をこちらまで味わった2023/01/11
江藤 はるは
8
心なしでは生きられない。2022/11/08
f the minion
5
ほっとくと夫がジャンクフードばっか食うから困るってとこだけ共感した。炎上についての章を読むとまだ「タイミングが悪かった」だけだと思っていて驚く。タイミングの問題じゃないんだが。2023/04/27
浅西マサ
4
題名に一片の偽りなし。人生がどんどん加速して壊れていく様を綴っていくその文章力の見事さに感心。長兄の急死実母の認知症からの財産トラブル夫の癌発覚そしてSNSでの炎上とジェットコースターのように不幸が続く。出来事の描写がとにかく読みやすくやはりプロのライターは違うなと感銘をうけていると、後半のSNSの炎上からの猛省する心情描写が本人の嘆きを整理しようとしている葛藤からか突然読みづらく感じた。それくらい凄まじい心境だったのだろう。ところで著者が入院した場所が吾妻ひでお先生の入院先だったというのは奇遇ですね。2023/09/30
ごま麦茶
4
映画ライターさんのエッセイ。兄の死、母の認知症と死、ゴミ屋敷、ネグレクト、うつ病、SNS炎上、自殺未遂…。読んでいて苦しくなるところも多く、そして相続や親の老後などは他人事ではない気持ちで読みました。身につまされる。映画関係の文章も読んでみたくなりました。2023/05/09
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