中公文庫<br> シーソーモンスター

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中公文庫
シーソーモンスター

  • 著者名:伊坂幸太郎【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 中央公論新社(2022/10発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
  • ポイント 320pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122072688

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内容説明

バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」)
アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。(「スピンモンスター」)

時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。

【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】

※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』(本作)
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

五右衛門

212
読了。久しぶりにのめり込めました。やっぱりいい。前半綿貫さんが出てきていつからいい者になった?って思っていたらやっぱり悪かった。後半の近未来物語では絵本作家になられていた彼女の登場からのあの強さ。久しぶりに伊坂風味を味わいました。過去も未来も人間の感情は本当に大事だ❗と改めて教えて貰った気がしました。他の螺旋シリーズも読みたいです。2022/11/11

イアン

166
★★★★★☆☆☆☆☆「螺旋プロジェクト」にぶら下がる中編集。昭和後期、元諜報部員の宮子は義母の周りに不審死が相次いでいることに疑念を抱き…(「表題作」)。冷戦と嫁姑問題を重ねた「シーソーモンスター」と、近未来に身に覚えのない容疑で国家に追われる「スピンモンスター」の2編から構成される。前者は殺し屋が恐妻家という設定をコミカルに描いた『AX』を、後者は権力からの逃亡劇を描いた『ゴールデンスランバー』を彷彿とさせる。「事実と真実は異なる」という格言は、フェイクが溢れる現代に対する伊坂流の警鐘なのかもしれない。2024/02/20

速読おやじ

161
八人の作家が三つの共通ルールでそれぞれに違う時代を描く螺旋プロジェクト。本作品では中編が二つで、それぞれバブル期と近未来を描く。プロジェクトという事を意識しなくとも滅法面白い。近未来編のスピンモンスターでは、人工知能によって知らぬ間に全てが監視されるというディストピア世界が舞台だ。テクノロジーが半端なく進化するとこうなるのかと恐ろしくもあるが、いやいやホントに近未来では実現してそうだ。さて、対立する海族と山族とは?これは、他の螺旋プロジェクトの作品も俄然読みたくなった^ ^2023/01/28

しんたろー

157
『螺旋プロジェクト』と言う企画なので「他の作家さんのも読まないと楽しめないのでは?」と敬遠していたが、そんな心配いらなかった。著者らしい軽妙な文章でスイスイ読めたし、人間社会や人生についての含蓄ある台詞にハッとさせられる。『シーソーモンスター』がバブル期の話で『スピンモンスター』が近未来の話だが「伊坂節」とも言えるユーモア&ペーソスがあって楽しいし、スピーディな展開で全く飽きることなかった。登場人物も魅力的で、特に、両編で活躍の宮子が格好良い。初期作の頃のような伏線回収の妙はあまりないが、満足納得な一作。2023/06/21

ほんた

153
嫁姑の問題が意外な結末に。直人の嫁の宮子と,母親のセツに対する先入観で,最後は完全に騙されました。 https://hontablog.com/シーソーモンスター2023/09/29

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