原発と日本はこうなる 南に向かうべきか、そこに住み続けるべきか

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原発と日本はこうなる 南に向かうべきか、そこに住み続けるべきか

  • 著者名:河野太郎【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2022/10発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784062174381

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内容説明

東日本大震災のあと、テレビも新聞も原発族議員も、すべて東京電力擁護に動くなか、ブログを発信地にネット上から世論を変え、反原発の流れを作った著者――15年間に及ぶ「原子力マフィア」との闘いの全てを記録し、近未来の日本国の姿を予言する。――勝つのは原発族か、それとも新エネルギー運動か? 福島原発事故で日本の20年後はどうなる!? 家族と財産を守るため、全日本人必読の書!!

2011年3月11日――東日本大震災。福島原発事故の惨状を画面いっぱいに映しながらもテレビでは、「放射能のレベルは低い、胸部レントゲンに比べても……」などと、大広告主たる東京電力の意向をそのまま伝えていた。「このままでは日本は壊滅する」そう考えて、ブログで世論の行方を大きく変えたのが著者。その後、CNNを筆頭にマンガも含めた多くのメディアから取材を受けたが、初当選の頃から原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた。そのため自民党では、「党是と違うことを唱えるなら離党しろ」といじめられる。しかし、その「いじめ」があったために、数々の法律の中に、日本の政治を縛るお決まりの条文、すなわち「放射性物質による汚染については適用しない」というものを発見、本書で克明に指摘している。原発事故直後の政府の舞台裏のドタバタぶりも克明に記されており、これだけでも究極のインサイドストーリー!

目次

原発事故の裏で/「今度もまたモニタリングポストの数字が消えた」/SPEEDIの存在を海外メディアに知らせた内部告発/計画停電が不要だった証拠/「原子力村」の狂気/一五分間も続いた臨界/アメリカ人技術者の内部告発/「原子力村」に蠢く住人/原発の利益が火力発電の四倍になるカラクリ/電力会社の社債が高格付けである理由/原発の地元町長の実弟が経営する会社の受注額/原子力委員会のとんでもない決定/電力族が送発電の一体化を確保した条文/経産省・資源エネルギー庁の暴走の末に/天下りを許す民主党政権下での「裏下り」とは/天下りで「法律を無視しますよ」といった菅内閣/電力会社への天下りの数でわかる利権の大きさ/数限りなく天下り先をつくる経産省の「魔法の杖」/原子力利権の海外展開を図る民主党原子力議員/津波の高さを評価したメンバーの背景/放射性物質と汚染物を除外する数々の法律/朝日新聞へのPR広告で読売と毎日は/原子力大綱策定会議に産経新聞論説委員長が/事故後に安全ばかりを強調した学者の背後に/北朝鮮よりも日本のプルトニウムが世界の問題/六ヶ所村は核のゴミ捨て場なのか/高速増殖炉の実用化は半世紀先/「もんじゅ」で一兆円が無駄になるのか/使用済核燃料プールがあふれる時期/英仏両国にあるプルトニウムの保管料も電気代に/「一九兆円の請求書」とは何か/国会で堂々と嘘をついた資源エネルギー庁長官/放射性廃棄物の最終処分はロケットで宇宙に?/再生可能エネルギーで電気はすべてまかなえる/経産省・電力会社・族議員が再生エネルギーの妨害を/白旗を上げた経産省/東電副社長だった元参院議員の介入/国際原子力開発株式会社の怪/ヨルダンには適さない原発を輸出するのか/世界でも群を抜く日本の地熱資源量/地熱用蒸気タービンの世界シェアは約七割/温泉から捨てられるお湯だけで七〇万kwも/風力で世界の電力需要の四〇倍が/二〇五〇年に電力の一五パーセント以上を風力で/風力が電気の一五パーセントに達するスペイン/風力発電の素材や部品で活躍する日本企業/五〇〇億kWhの電力が一年間に太陽光で/日本の太陽光発電がトップの座を失った理由/最も多く雇用を創出する太陽光発電/太陽熱も利用して電力需要の削減を/小水力発電の資源量は原発一四基分/バイオマス発電からの二酸化炭素の性質/世界のエネルギー問題解決のために日本の技術を

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

時折

3
この人の政治家としての生きづらさが、そのまま日本の真実を露呈しているという構図になんとも痛々しさを覚えずにはいられません。メディアをとおして受けるエキセントリックさなど、この本のどこからもにおってきません。これからチェイスしていきます。2012/03/30

ANUNYAPHUM

3
まじめに長年「原子力村」問題に取り組んできただけあり、とてもわかりやすい。 原発はすでに破綻したシステムだと理解しました。 終章に書かれている、一人一人がとるべき行動を自分もとりたいと思う。 2012/01/27

ymkk2

3
サブタイトルのわりに、放射能汚染の話題というよりは政府・役所・東電の利権問題や隠蔽気質などについての内容。 こんなことが今まで許されてきたのかと憤りをおぼえるし、既に世間で原発の話題が下火なのも残念。 過度に読者をあおることなく、冷静に事実を述べているのに好感がもてた。2011/11/25

turtle

2
こういう常識のある政治家がいるとは驚きました。2012/06/01

てん

2
「知らない事は罪である」と痛感した。ここのところ外交・金融・郵政・お役所・医療といろんな本を読んだが”原発”もひどい。とにかく目先の利益しか考えない政治家・官僚・事業者・住民が全てを先送りし結果的に取り返しの付かない方向へ持って行ってしまう。「最悪の民主主義でも最高の専制政治に勝る」ってヤン・ウェンリー(by銀河英雄伝説)が言ってたけど、ここのところの中国の成長を見てると長期的展望をもって選択と集中が出来る組織の強さを思い知った。これからは何が国益か?を考える力と政治家を選ぶ日本国民の意識が問われてくる。2012/02/08

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