内容説明
日常の裂け目や静かな台詞の行間から、心の渇き、生と死、都市の記憶が滲みだす。長崎を舞台にした、作家の初期代表作を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H2A
15
最近上演している劇を観に行くわけではないが、電子書籍で購入。3作とも著者の初期の作品のようだが、2作は長崎が舞台の生活の一断面を描いた静かな戯曲。行間を読むのはこうした形式には付きものだがこの3作はそれが顕著。演出にもよるかもしれないが簡潔な台詞から紡がれる言葉のやりとりがリズミカルに響くのだろう。これは観に行けばよかった。2022/11/09
kentaro mori
3
ベケットから小津、その線上の先に松田正隆がいる。日常のなんでもない言葉の間にヒリヒリとするものがある。2022/10/27
どらいち
1
映画化を機会に松田正隆さん初体験。何気なくみえる日常の会話を繋げていけば物語になるということを教えてくれる戯曲集。松田さんのあとがきにあるように、物語の中に、過去の何かの喪失を入れると奥行きが出るが、その演劇自体がそれに支えられているのではないかと心配になるって書いてあるが、この三遍に至っては、著者の杞憂に終わっているように感じる。『何かの喪失』が薬味程度に重要ではありますが。海外の戯曲と違って、アフォリズムではなく控えめなメタファーが少しあるのが好みでした。2025/07/25
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