内容説明
人間は健全な脳を保つために、「積極的に忘れる機能」を持っていた! 最新の脳科学をもとに、「記憶と忘却」の正体を解説。脳寿命を延ばすメソッドのほか、「忘れたい記憶」を消し「忘れてはいけない記憶」を維持するための方法を提案。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
116
興味深い本でした。脳寿命をのばすにはどんどん忘れなさいと…。記憶はその性質により分類でき、忘れにくい記憶から、手続き記憶(箸の使い方など)、情動記憶(喜びの記憶など)、意味記憶(1+1=2など)、エピソード記憶(昨日のランチなど)がありますが脳が不要と判断すれば忘却させる。又、脳と記憶を司る2大システム「集中系」と「分散系」。集中し、とことん考え続けるとリラックスしている時や寝覚めた時など無意識の中で記憶が整理、統合され最適解にひょっこり辿り着ける事がありますよね。…AIは人の脳には遠く及ばない…現状では2023/09/17
tamami
59
世に記憶術に関する本は無数にあるけれども、本書が訴えるのは、忘れなければ新たな記憶も出来ず、そのため脳には物事を忘れるための仕組みさえあるという。記憶とは、脳内のニューロンによって形作られた網目状の組織を、ある種の刺激が通り抜ける現象というくらいに理解しているが、本書には、記憶を形成する際、タンパク質が重要な役割を占めているという記述があり、昔言われていた記憶を蓄える薬の再来かと思ったが、少し違うようだ。脳と身体はセットで機能する、脳寿命を延ばす等、身体と脳をバランス良く働かせることの大切さを教えられる。2022/10/18
涼
56
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/12/post-ecb863.html 「忘れること」への不安が少しでも和らぐなら、それは良書なのかもしれません。2022/12/13
チャー
21
通常は物忘れがひどい等、忘却はよくないことと認識されているが、本書では生きていく上で忘れることの必要性を説いている。記憶の仕組みや研究成果などを引用して説明しており興味深い。脳の機能を最大限に発揮するには些末なことは忘れたほうが良いという指摘は新たな気づき。記憶できる容量には構造上限りがある。嫌なことが忘れられないのは何度も反芻するため。不安等の感情を生み出しているは今の自分。脳の状態をよく保つには集中と分散、緊張と緩和のバランスをとることが肝要。記憶される出来事へのその後の意味づけはその人の考え方次第。2025/08/19
ヨハネス
12
忘れることができないと大変なことになるらしいが、そういう障害の人が稀にいると聞くので心配になった。不要な記憶があると「よく考える」ことができない。「嫌な記憶を忘れるには、まずしっかり落ち込むことが必要」落ち込むとはよくわからない表現だが、気落ちすることだろうか?脳活動の集中系と分散系の偏りが脳の炎症を招くという。スマホゲームが集中系でSNSの流し読みが分散系というのが意外。「忘れる」以外の記事が面白かった。2022/12/07
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