- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
類をみない作家性と、時に暴力的なほど強く心に響くストーリーが評価され、多くの著名人がファンであると公言する作家・宮崎夏次系。絶版作品、未公開・描き下ろし作品を収録する、珠玉の傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
36
【成人ボム 夏の日】僕はもてない。すれ違うJK、僕のことを笑っている?カップルなんて卑猥だ。くそくらえ!そうやってラヴホテルをいたずら爆破している。でも、気になる娘はいる。いつも汚い河で釣りをしているあの娘。魚がいる?釣れるはずないのに・・駅の赤いベンチ、今度は駅を爆破しよう。駅だと何人か怪我人が出るかもしれないヨ。かまうもんか。あの赤いベンチ卑猥だもん。いや、君が来ちゃだめだ。あの娘は河で見かける気になる娘。投げられたミカン似せた小型爆弾。僕は思わず口でキャッチ、呑込む。時限爆弾だからあと3分で爆破する2024/07/01
❁Lei❁
17
公式Twitterに投稿されていたあるコマに一目惚れし、なんとかタイトルを突き止めて購入。ある日お父さんが犬になってしまった「リビングで」がそれでした。他には、イライラすると肌がカサカサになるまで体を洗う兄を描いた「石鹸」がお気に入り。日常ではおろそかにされがちな心の機微が丁寧にすくい取られ、静かでエモーショナルな読後感につながっています。ちょっといじわるな気持ちや、笑われてしまいそうなほどの繊細さも、この本の中では温かく包まれていて居心地がいいです。きっとこれからも何度も読み返すだろう宝物になりました。2024/04/26
猫路(ねころ)
12
アンニュイの先の苦悩をさらっと描いてるのには脳内に染み渡ります。2023/05/15
ふりや
10
絶版作品・未公開・描き下ろし作品などを含むこれまでの名作を収録した傑作選。シュールで少し不思議でセンチメンタルな宮崎ワールドが堪能できます。ベスト版なので既読のものが多かったですが、再読でも安定の面白さ。もともと宮崎さんの絵柄が好きなのですが、改めて読んでみると背景の書き込みやキャラの細かい表情などが相変わらずとても緻密で美しく、以前読んだときには気づかなかった新しい発見があったりも。収録作の中では『オカリちゃんちのお兄ちゃん』が一番好き。とぼけた造形のキャラを中心に家族の絆を描いた心に沁みる作品です。2022/10/23
Ex libris 毒餃子
8
短編の方が好きかも2022/10/27