内容説明
パリを離れ、広大な砂漠の地エグゾポタミーに引き寄せられ、鉄道を敷設する男女たち。自在な想像力と奔放な表現力を炸裂させた世界文学史上に輝くスラップスティックコメディの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
羽
24
ユーモアあふれる奇想小説。差別的な発言をわきにおけば、登場人物への同情とくすっと笑いが止まらない。ヴィアンは登場人物たちにいやがらせばかりしている。冒頭、ある男が会社行きのバス停で待っている。最初にきたバスは満席。二台目からは三人降りたのに「もともと定員オーバーだった」と乗せてもらえず。三台目のバスにはぶつけられて下敷きになり、起き上がる前にバスが行ってしまう。四台目は整理券を「拾ったもの」だと疑われ…。こんな調子で、当事者たちには申し訳ないと思いつつ、にやにやしながら読んだ。2022/10/11
みつ
23
同じボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』に引き続く形で読む。「北京」も「秋」も無関係。ヒグチユウコの装画に描かれる、植物、鳥のヒナ、装飾品、手、眼、猫、ナマズ、それに鉄道軌道は関連を欠き謎めくが、読み終えるとこのイラストから喚起されるイメージはこの作に見事に一致するかのよう。冒頭は975番のバスにどうしても乗ることができない男の描写。次いで三篇の断章にそれぞれ登場する人物が砂漠の架空の土地エグゾポタミーに鉄道を敷設するため一堂に会する。書き割りのような非現実的な世界でのドタバタ劇は、やがて死と破壊に至る。2025/11/03
Hiroki Abe
8
去年の10月くらいに買ってやっとこさ読み終わりました。まず圧倒されたのはあっちこっちに飛びまくる世界線と想像力です。スラップスティック調の軽い文体ながら、私の想像を遥かに超える展開と文章に読みながら頭が拒絶反応を起こして、何度も読み直しを繰り返しました。私の読書力もまだまだ青く、そして、世界はもっと深く広く、そして興味深いということだろう。2023/01/11
まこ
6
頭の中で想像したら理解が追いつくかわからない描写の連続に、これはギャグなのか。人の殺傷やdisりが当たり前に描かれギャグ?の一部となり、本当に死んだか怪しくなるw。アンジェルの恋路は思い切って行動すれば良かったのかなぁ。アンジェル、アンヌ、ロシェルの関係が作中の展開の中で一番現実的だけど、最期の最期でこの作品の一部だぜってなるぞ。2025/03/02
まみ
6
ものすごくへんてこ、音楽みたいなお話だった。装丁名久井直子さん、装画ヒグチユウコさん、飾っておきたくなるすてきな本。2023/01/22
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