内容説明
これまでの心理学が、不安や憂うつや怒りなどのネガティブな感情、あるいは過去の経験のネガティブな影響などを主に扱っていたのに対し、ポジティブ心理学は、喜び、熱中、幸福、生きがい、希望といった心のポジティブな面に注目する新しい心理学の潮流である。私たちに喜びの大切さを教え、自信を養い、一人一人がそれぞれの道で、いきいきと生きていけるためのヒントを与えてくれる実際的な心理学として注目されつつある。心理学の基礎知識がなくても読むことができるようわかりやすく書かれた待望の入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はと
12
なんとなく教科書的な雰囲気の、良く言えばアカデミックな内容の本。新しい分野らしく、あまり深く研究が進んでない様子が窺える。かといって実生活に役立つスキル的な内容が書いてあるわけでもないので、なんとなくインパクトの薄い感じで読み終わってしまう。2014/05/26
ゆき
5
読書会の合間によんでみた一冊。ポジティブ心理学とポジティブ思考は違うというくだりがきになった。もう少し調べてみる。2016/09/18
ひでお
4
セミナーでポジティブ心理学についての話を聴いたのでもう少し知りたくてこの本を読みました。人間のポジティブな側面に焦点を当てて、そこを強くすることで幸せが増すというのは、理屈は納得できるけれども、100％しっくりこない感じもします。まだ理解不足かな。ペシミストの傾向がある人にとっては、自分を否定されたように思えるかもしれないかなあと。人間の一面をプラスに考えることで多様な人間の側面をマイナスにしてしまわないかと。そうではない、と書かれているのですが、腑に落ちた感じではないので、もう少し勉強してみるかもです。2019/06/19
ka-neko
2
心理学ってネガティブを研究して発達してきたのか。 ポジティブの方はビジネス分野の方が現場の知恵的にもっていたのかも。 うまくいっているのを研究する。 教育や会社でも弱点克服でなく得意分野を伸ばすというのはいい考えだと思った。 要するにやる気を出す方法ってことか？2015/07/04
dometaro
2
どうにも胡散臭さが拭えない名前だけど、症状や不安、緊張などを治療しいわば補填するというより、長所やすでに持っているもの、健康や幸福、成長的な部分に対するアプローチがあってもいいんじゃないの？という心理学。 問題を抱える人の来談を待つだけが心理士ではないのでは？と常々思っているので、アプローチとしては凄く学ぶところがたくさんあった。ただ内容が薄い。幸せだとか健康は主観的で多元的だから、もっと掘り下げていかないと胡散臭いまま終わってしまう。しっかり学んでいきたい分野。2011/02/23
