内容説明
オーガニックの母が辿り着いた未来のかたち
半世紀前―カルフォルニア州バークレーの小さなレストランから「おいしい革命」は始まった。
全米に地産地消を広げ、世界中の料理人と教育者に影響を与えた著者の集大成
‐‐‐
“オーガニックの母”アリス・ウォータースが、生涯のテーマであるスローフードの世界観についてファストフードの世界観と比較しながら初めて語る。
私たちは食べることを通じてその世界を生きている。
「何を大切にし、どんな世界をつくりたいのか」
1970年代から人と食と地球に人生を捧げた著者が問いかける。
読み終えたとき、目の前の食事から、忘れかけていた大切なものが見えてくる。
美しさ、働く喜び、シンプルであること……
私たちのこころとからだを解きほぐす滋味あふれる言葉たち。
ほんの少し足をとめて、世界の豊かさを感じてみませんか。
本書「はじめに」より
「この本でお伝えするのは、食べることが人の暮らしと世界にどのような影響をもたらしてきたか、そして、その道筋を変えるために私たちにできることは何かということです。参考文献を並べた学術的なものではありません。すべて、実体験からお話します。食べることは、生きること。これが私の人生を導く哲学なのです。」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
45
私が生まれた1971年は日本初のマクドナルド店がオープンし、カップヌードルが発売された年です。大量消費時代の幕開けだったんだな、と苦々しく思っていた自分ですが、この人を知ってから1971年のイメージが変わりました。この年、世界初のオーガニックレストランがオープンしたのです。この人のキーワードはそのまま自分の目指すものであり、多くの無農薬・自然農法を実践している仲間たちのビジョンでもあります。大きな目標を持つなら、まず足元から。基本をいつも再確認させてくれるこの著者に敬意を捧げます。秀逸。2023/06/25
Shohei I
5
スローフードとファストフードの世界観を著者が語りかけるような文体でつづられた一冊。 この本を読むと「食べる」ということへの解像度が上がります。今まで自分が意識したことが無かった「食」への様々な側面を提示してくれると同時に、自分がいかに「食べる」ことを雑にしていたのかを気づかされます。 世の中は便利になり、それにより捻出された時間を埋めるコンテンツもあふれていますが、今一度調理すること、そしてそれを食べることという人間的な営みを見つめなおしたいと感じた一冊でした。2024/02/10
kamekichi29
4
食べることの大切さやスローフード的価値観、オーガニックな農業、再生型農業の話など。 科学的な話はなくて、著者がオーナーのレストランを始めた頃からの経験をもとに伝えます。2024/01/09
ゆうすけ
4
こちらも荒木マスターのVoicy経由です。訳者の方が出ていらして、とても面白かった。で正直にいうと本自体はそこまでではなかった笑。僕たちの生活がいかにファーストフードに毒されているかよくわかる。のだけれども、知らない固有名詞とかが結構出てきてストレス。自分の生活を鑑みるとちょっと耳が痛すぎて切なくなってくる。章立てが曖昧で、あんまりペースがつかめずでした。2023/03/02
ちょび♪
3
スローフード宣言/アリス・ウォータース/海士の風 何を選んで、何を食べるか。 それは健康だけでなく、環境問題、政治にも繋がっている。 読み終わった後、 「まずは第一次産業を良くしないと、国民の健康も国の経済も良くならないのでは?!」 と思った。 2025/05/17
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