内容説明
なぜ学校に行くのか、
なぜ仕事をするのか、
そもそもなぜ生きるのか……?
物質的な不足や社会的な不自由さがない状況で抱く「空虚感」とどう向き合うかを考える一冊。
目次
はじめに
第1章 現代の空虚とは
時代の変遷と空虚の問題
現代はどんな時代か
「生きる意味が感じられない」という苦悩
「満ち足りている」のに「満たされない」心
先が見えないという不安・先が見えたという絶望
第2章 現代人は進歩したのだろうか
情報過多がもたらすもの
オーヴァー・コミュニケーションの弊害
内省の軽視からメメント・モリへ
文化の菲薄化・幼稚化
神話を失った現代人
第3章 無気力病の背景
「面倒くさい」はどこから来るのか
行き過ぎた効率重視
インスタント病
「たかを括る」ことで失われる「経験」
第4章 憧れの喪失
憧れに生きるモデルの不在
奥行きのないものによる気晴らし
舞台裏を見せ過ぎることの問題点
バブル経済の負の遺産
本物が伝えられていない
第5章 幻滅と諦め
“ロゴス・クラッシャー”による不条理に満ちた世界
「ロゴス」が壊されると人はどうなるのか
「荒れ地」としての現代
踏み込まない・踏み込ませないという心理
牙を抜かれた人々
第6章 空虚からの脱却
第2楽章のペシミズムの先にあるもの
人間の変化成熟過程
ペシミズムの泥沼化
「ロゴス」を取り戻す
第7章 人間であり続けるために
「考えない」から「真正面から考える」へ
純粋さを死守する
永遠にして女性的なるもの
待つ力・信じる力・憧れる力を取り戻す
どこまでも「ロゴス」の側に立つということ
目に見えぬものの大切さ
愛する存在としての人間
おわりに
感想・レビュー
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tamami
tamami
霊滅術師 カイクウ
彩
野比のび太