宗教の地政学

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宗教の地政学

  • 著者名:島田裕巳
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  • ISBN:9784295204381

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内容説明

※本書はリフロー型の電子書籍です。

【世界の宗教地図はどのように塗り替えられてきたのか?】

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥ―教、仏教───
世界5大宗教の歴史からロシア正教、神道、新宗教まで、その歴史を紐解く。

宗教は、なぜ全世界に広がっていったのでしょうか。
その理由、原因はどこにあるのでしょうか。
宗教は、どういった手立てを講じることによって信者を増やしていったのでしょうか。
本書で取り上げようとするのは、まさにそうした問題です。
それを地理ということと結びつけて考えていきたいと思います。
信仰は個人のこころのなかに宿るものではありますが、その個人が置かれた地理的な環境ということが極めて重要な意味を持ちます。
異なる地域に生まれれば、それぞれの地域で支配的な宗教の影響を受け、個人の信仰もそのなかで確立されていくことになるからです。

現代においては、さらに重要なってきた視点があります。
それが、宗教のネットワークです。
さまざまな宗教対立、宗教の衝突がくり返され、歴史を経るなかで、宗教の地政学は大きく変わってきました。
宗教はそのように直接、物理的にぶつかり合うこともありますが、信者はネットワークで結ばれ、そのネットワークを広げることで、それぞれの宗教は確固とした基盤を持つようになりました。
そして現代における宗教は、そうしたネットワークという点においても急速にそのあり方を変えようとしています。
宗教の地政学はますます重要になっているのです。
では、さっそく宗教の地政学という新しい試みをはじめることにしましょう。

〈本書の内容〉
◆宗教と地理はどう関係するのか?
◆ネットワークというユダヤ教の地政学
◆キリスト教の地政学的な成功
◆いったん浸透すると強力なイスラム教
◆仏教が抱える地政学上の長所と弱点
◆宗教対立と国家の存亡

〈著者プロフィール〉
島田裕巳(しまだ・ひろみ)
1953年東京生まれ。宗教学者、作家。
76年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。84年同博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を経て、東京女子大学非常勤講師。著書に『性と宗教』(講談社現代新書)、『日本人の神道』(ちくま新書)、『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』(晶文社)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『創価学会』『世界の宗教がざっくりわかる』(以上、新潮新書)、『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』『葬式は、要らない』 (以上、幻冬舎新書))、『宗教消滅』(SB新書)、『0葬』(集英社文庫)、『戦後日本の宗教史』(筑摩選書)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nat

29
図書館本。今の世界の状況を理解するのに役立つ一冊。昨年の10月の出版なので、今のイスラエルについては直接関係ないが、ユダヤ教については触れられていたので、ガザの問題にも繋がる内容を含んでいた。世界第一位のキリスト教が徐々に衰退に向かい、イスラム教信者が益々増えていくのではないかという予想はどうなっていくのか。イスラム教の信仰がより強固に広がっていくと、世界の勢力地図の変遷にも関わっていくことだろう。今後の世界はどこに向かっていくのかと考えさせられる一冊だった。2023/12/14

kazu4

8
なかなか読みごたえのある内容でした。 世界宗教の大筋がわかった気がしますし、ロシアのウクライナ侵略の背景に宗教が介在することも理解できました。2022/12/05

オールド・ボリシェビク

5
ユダヤ、キリスト、イスラム、仏教をそれらの宗教が生まれた風土的背景などを交えながら語る。コンパクトながら、なかなかの読み応えがある。仏教がなぜ、発祥の地である印度では完全になくなってしまったのか。イスラム教はなぜ、世界宗教となり得たのか。こういう、歴史的背景を知ることは楽しいね。2022/11/15

しょう

2
キリスト教、イスラム教および仏教が普及した理由を「ネットワーク」を軸に分析。聖俗を分離するキリスト教と世俗の境目がないイスラム教の違いはわかりやすい。また、キリスト教においても、カトリックは教会をベースに社会基盤を作り上げていき、プロテスタントはあくまでも個人の救済を目指し、さらに正教会は国・地理ごとに差があるなど、各々の特徴がある。また、その差や特徴は固定的なものではなく、地理や環境の変化を受け、相互に影響を受けあい、また無宗教者が増えている。2060年頃にはイスラム教徒がキリスト教徒の数を超えるのか。2024/05/20

サーラック

1
地政学という言葉にあまりいい印象を受けないが、それは変わらなかった 宗教の概説書でいい気がする2024/03/31

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