内容説明
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石けんや洗剤、化粧品をはじめ、クルマ、建築、印刷、農漁業、医療など幅広い産業で使われている「界面活性剤」の基礎とその働き、安全性などを200点におよぶ図や写真を使いながらわかりやすく解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
9
★★★界面活性剤は水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(親油基)を持つ。水と油の境(表面)を物理では界面と呼ぶ。界面活性剤は水と油の界面を揺り動かして混合させ白濁(エマルジョン)させる(乳化)。片方の成分が少ない時は無色透明〜青白い液体(マイクロエマルジョン)となる(可溶化)。その他、界面活性剤は界面張力を低下させる。2022/11/13
kenitirokikuti
7
図書館にて。おもに洗剤の環境問題からの興味で手にしたのだが、ためになったのは細胞膜とは何かってところだった。ウイルスは細胞膜を突破して細胞内に侵入するものであって。大学レベルの細胞学もおさらいしようかなぁ。▲結核菌を界面活性剤で消毒するには、両性界面活性剤が必要で、クラシックな石鹸による洗濯では殺菌できない。2024/09/14
ゆーま
7
レポート作成のために一読✌️ よく分かりました!なぜ洗剤で汚れが落ちるのか、界面活性剤とはなんなのか。 ありがとうございます!(´▽`)2022/12/31
uotake
2
界面活性剤のプロセスについて紹介されており、学生時代の講義を思い出しながら目を通した。界面活性剤には疎水基の炭素数とHLB値(親油親水バランス)という因子がある。前者は炭素数が大きいほど、疎水性相互作用によりミセルを形成しやすい。後者はこの値が大きいほど水に分散しやすい。洗剤はこれらの要素を上手く調整し、油汚れを効率良く除去できるようにしてある事を改めて理解した。洗剤以外に食品、化粧品、消火器、コンクリート、印刷物、界面活性剤が含まれており、現代の生活には欠かせないものであることを十二分に知った。 2023/03/29