内容説明
過疎化が進む山里。しかしここには、鉄人のような90代の元気な高齢者がたくさんいた──。
88年、1日もか欠かさず日記を書く。和紙作り、鍛冶など職人技を守り続ける。99歳で毎日、自身の商店に立ち、仕入れから販売まですべて一人でこなす。軽々とチェーンソーを操り、木を伐る。山中の一軒家で丁寧な暮らしを営む。笑顔で毎日デイサービスに通い、黙々と読書と塗り絵に集中する……。
登場するのは、一見ごく普通のおじいさま・おばあさま。けれども、普通ではないお元気さ……。その健康長寿の秘訣は何なのか?
各人各様の人生を紐解きながら迫っていく。「人生100年時代」の希望の書。
目次
〈いつも人の役に立とうとしてきた人生〉宮脇眞一さん(95歳)
〈過疎の集落唯一の商店を毎日開く店主〉尾上せき子さん(99歳)
〈自ら大木を伐採し枝打ちもする林業家〉鈴木末吉さん(92歳)
〈森の中の一軒家で丁寧なひとり暮らし〉中田俊子さん(92歳)
〈何事もさらりさらりと、決して怒らず〉村上久子さん(95歳)
〈おちゃめな笑顔で人気者の和紙職人〉大城忠治さん(93歳)
〈この道77年、注文が絶えない鍛冶職人〉片桐保雄さん(91歳)
【番外編】
〈山奥の古民家で「晴耕雨読」の老夫婦〉故・横田夫妻(95・94歳)
〈車で巡回して単身高齢者の買い物支援〉猿田光里さん(77歳)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Oyamada
28
日本中にこんな現実があるはず。過疎化が進む山里。私の身の回りにも、身にしみて感じている。本書で紹介されている地域はたまたまかも知れないが、鉄人のような90代の元気な高齢者がたくさんいる。 88年間、1日もか欠かさず日記を書いて、和紙を作ったり、鍛冶など職人技を守り続ける人。99歳で毎日、自身の商店に立ち、仕入れから販売まですべて一人でこなす人。軽々とチェーンソーを操り木を伐る人。笑顔・・・ https://190dai.com/2023/11/27/過疎の山里にいる-普通なのに普通じゃない-すごい/2023/11/28
ごへいもち
18
どの方もお元気で暮らしている理由の一つはこの地域が坂が多くて足腰を鍛えられたからだそうだ2023/07/26
うさっぴ
5
★★★★★│【健康長寿の秘訣】1.日々するべき仕事がある。現役である。2.特別な運動はしなくても、暮らしそのもの、家事の中に動きがある。3.ぜいたくなものは食べない。菜食を中心とした粗食。4.人とのやりとり、おしゃべり。おしゃべりできる相手がいる。5.ささいなことを苦にしない。6.今ある暮らしで満足している。欲が少ない。高望みしない。7.人に喜んでもらうことが喜び。人の役に立とうとする。人をもてなす。│どんな形であれ、日々、体を使って動かすことが、元気に過ごす秘訣。私もこんな90代になりたいです。2022/12/23
Go Extreme
4
人の役: 8歳から始めた日記・従軍中も1日も欠かさず 婿入りして働きづめ。昼は山仕事、夜はわらじ編み 過疎の集落唯一の商店: 良く食べ、よく眠る 夏は毎日草取り 林業家: 不便も悪くない・生活そのものがリハビリ 森の中の一軒家 何事もさらりさらり: 人生は喜ぶためにあるもの 自分で決めたおつとめは1日も欠かさず50年 和紙職人: 無為自然のTAOの人 鍛冶職人 「晴耕雨読」の老夫婦: 今あるもので満ち足りる生き方 車で巡回して単身高齢者の買い物支援: 元気な高齢者の共通点 定年後に始めた生きがい2022/11/16
まちゃ
3
春野という地域はツーリングで何度か通ったことがあります。 国道沿いに山が迫っているような地形です。 多分、この山の中で暮らしていらっしゃる普通の方々なんでしょう。 婿入りした方の生活が意外と大変だったよう。 林業からご飯炊き、そして義理の両親の肩揉みまでこなしてらっしゃったとか。 時代が違うとはいえ、昔の人の我慢強さに頭が下がります。2023/06/03
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