集英社文庫<br> 犬のかたちをしているもの

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集英社文庫
犬のかたちをしているもの

  • 著者名:高瀬隼子【著】
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • 集英社(2022/10発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 100pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087444278

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内容説明

「子ども、もらってくれませんか?」――彼氏の郁也に呼び出された薫は、その隣に座る見知らぬ女性からそう言われた。薫とセックスレスだった郁也は、大学時代の同級生に金を払ってセックスしていたという。唐突な提案に戸惑う薫だったが、故郷の家族を喜ばせるために子どもをもらおうかと思案して……。昔飼っていた犬を愛していたように、薫は無条件に人を愛せるのか。第43回すばる文学賞受賞作。「おいしいごはんが食べられますように」で第167回芥川賞を受賞した高瀬隼子のデビュー作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

326
本書は高瀬隼子のデビュー作にして、第43回すばる文学賞(2019年度)受賞作。これがデビュー作だとは思えない文体の滑らかさである。書くに際しては、作家の側に様々な試行錯誤があったのかもしれないが、結果は全くそれを感じさせない。プロットの根幹は、かなりに突飛なのだが、それをまたそう感じさせないのは、「わたし」の一人称体の語りが強い説得力を持っているからである。しかも、視点が「わたし」に置かれるだけではなく、生理的な身体感覚が実態をともなって表出される。そうした表現は随所に見られるし、そのことによって⇒2026/05/07

mae.dat

291
半分近くに到達した所でふと思う。これ『犬のかたちをしているもの』の話をしていない。もし『犬のかたちをしているもの』の話をしているとするならば、それを『犬のかたちをしているもの』と呼んではいけないのでは無いかと。それからはページを捲る手が震え、心が少しずつ粟立つ様ですよ。順序は逆になるかもですが、設定が突飛過ぎる。でもそれは良いんですよ。色々なあり得ないシチュエーションは必要な要素である事は学びました。問題ないです。ただ言葉が露骨過ぎるきらいがあるのかな。もう少しオブラートに包んだ表現でも良いのかなと。2025/06/04

さてさて

240
同棲している彼から告げられた衝撃の告白の先に主人公・薫が悩みを深くしていく様が描かれるこの作品。そこには、幼き頃に飼育していた愛犬『ロクジロウ』を思う気持ちに今を重ねる薫の感情の変化が描かれていました。あっという間に読み終える物語に想像以上の奥深さを感じるこの作品。“女性の息苦しさみたいなもの。その息苦しさを理解して書いていたというよりは、むかつくなという気持ちで書い”た、とこの作品執筆時のことを語る高瀬隼子さん。終始息苦しさを感じさせる物語の中に、作品の書名が意味を持って浮かび上がる印象深い作品でした。2023/06/21

美紀ちゃん

126
高瀬さんのこの本すごいと思う。イライラ小説を書かせたらナンバーワンだと思う。単行本で読んで、文庫本で読んでこの作品を読むのは2回目なのだが好き。当事者だったら、毎日頭の中がグルグルして本当にしんどいと思う。成り行きに流されたく無い。選択権は自分で持っていたい。だから、私が当事者だったら侑也とはサヨナラしたい。これ一生辛いと思う。だったら1人で生きて行ったほうがまし。気持ちの整理って難しい。2024/02/16

fwhd8325

125
芥川賞受賞作は読んでいませんが、受賞作よりもそれ以前の作品の方が評価が高いこともあります。物語は、ありえないだろうと言う展開に驚きつつ、それが自然と流れていくことに引き込まれていきます。これも今という時代なのでしょう。ちょっとクセになりそうな作家さんです。2022/11/12

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