内容説明
私たちの冒険は続く――「死」が二人を分かつまで。
親友の名前はトランジで、私はピエタ。
彼女に出会ったその日から、最高にクレイジーな人生がはじまった!
芥川賞作家が放つ、極上のロマンシス・エンターテインメント!
頭脳明晰な探偵のトランジと、彼女に惚れ込む助手のピエタ。トランジは殺人事件を誘発する体質の持ち主で、二人の周囲では次々に人が死んでいく! 事件を解決しつつ各地を転々とする二人だったが、トランジには人類を脅かすさらなる秘密があった――。芥川賞作家が放つ傑作ロマンシス・エンターテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セシルの夕陽
60
芥川賞作家。短編集「おはなしして子ちゃん」内『ピエタとトランジ』のその後を描いた長編作品…2人の出会いの短編話も本書に付録で収録。 荒唐無稽な設定で別世界へ連れ出される。でも日常生活描写はとてもリアル、そのギャップも凄い。ピエタとトランジは高校で出会った親友。トランジは天才で、殺人誘発体質だ。周りは殺されたり、殺したり、失踪したり、事件に巻き込まれたり、そして助けられたり。ピエタはトランジの理解者でサポート役。高校生〜80歳を超えた彼女たちに本物の友情を見せつけられた。不気味で不思議、嫌いじゃない。2024/09/15
かみぶくろ
46
3.7/5.0 とりあえず設定がすごい。殺人誘発体質のトランジと一緒にいてもなぜな死なないピエタのある意味友情物語。人がひたすらに死に続け、殺人誘発が伝播して人類滅亡寸前になっても、二人の友情は揺るがない。というか友情の方が人類滅亡より優先される。語り手ピエタの明るさと生活感は立派な狂気と言ってよいのだと思うけど、しかし社会や倫理を超越していてただひたすらに眩しかったりもする。芥川賞作家だけあって文章も魅力的で、なんだか謎の怪作感があった。2025/03/16
優希
46
芥川賞作家が描くミステリーとして興味深く読みました。殺人事件を引き起こす体質というのが何とも言えません。ただ人が死にすぎだとは思いますが。2024/07/02
サンタマリア
43
ガールミーツガール。こんな言葉で説明した気になるのは野暮だけど(というかおばあちゃんはガールなのか、可愛いからガールか)、この小説が面白いって事実は僕の言葉選びじゃ変わんない。個人的には森ちゃんに助演女優賞(助演って失礼、みんな頑張ってる)をあげたい。ピエタもトランジも強烈な個性の持ち主で、世界をかき回していた(彼女たち人類が滅んでも世界は回るのだけど)。読むと元気が出る本(つまりベストタイミングで読んだ)。2022/11/11
佐々陽太朗(K.Tsubota)
42
現代社会が内包する問題をフェミニズムの視点から描いた問題作というのがこの作品なのだというのが私の見立てです。ずいぶん乱暴な見立てですけれど。もし藤野氏の思いと違っていたならすみません。私はフェミニストが言っていることがちんぷんかんぷんなおバカなので、この小説が好きになれませんでした。しかしそれでも巻末に収録された短編「ピエタとトランジ」は良かった。青春小説として輝いていると思う。この短編だけだったら、私は藤野氏の小説にネガティブな印象を持たなかった。むしろ積極的に支持しただろう。2026/01/10
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