講談社文庫<br> この季節が嘘だとしても

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講談社文庫
この季節が嘘だとしても

  • 著者名:富良野馨【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2022/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065288412

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内容説明

芝居でいい筈なのに。
想いよ、現れないで。

京都の路地の奥。
古びた町家の店で。
「嘘」の名を借りて、その男に近づく。
この手で、殺すために。

文庫書下ろしミステリー

大丈夫、絵里ちゃん、仇は必ず取るから。
私刑を誓い、その男に近づく大学生の紗夜。
京都をめぐる季節の流れのなかで、やがて
彼女の胸の底から、何かが噴き上がり、こぼれ落ちていく。

笑わなくては。懐に入り込まなければ。
大学生の紗夜は、京都の三十三間堂に程近い路地奥の店『中国茶 龍王』に嘘の名を借りて通う。
同じ日に生まれ、同じ日に死んだ母達を持ち、姉妹同然に育った絵里ちゃんを、あの男が奪った。
だから、紗夜は復讐を遂げるのだ。
芳しい香り漂う新感覚ミステリー。

〈文庫書下ろし〉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

27
★★✮☆☆いやー、ムカつくというか気分悪いというか本当に嫌な小説だった。まあ好き嫌いで小説を否定するような林真理子みたいな頭の悪い真似はしたくないけど。自分の読み方では、頭のおかしい心の病んだ女に勘違いで付け狙われる可哀想な男を描いた小説。真相が分かったあとでさえも反省も謝罪の気持ちもないこの主人公には嫌悪感しか覚えない。冒頭から延々と読者の興味を無視してお茶の話、小説作法の初手から失敗している。最後に長々と手紙を載せるのも読者に甘えすぎ、東野圭吾ならもっと上手くやるだろう。どこもかしこも残念な本だった2023/01/23

ツバサ

8
復讐を果たす為に近づいていくが、本当に復讐相手なのか気持ちが揺らぐ心中が作品の肝になっている。ただ、復讐心を募らせる過程の詰めが甘いように思えるし、締めくくりも緩いなと思いました。2022/10/15

のん

4
祇園祭や五山の送り火など京都らしい描写が多くて興味深く読みました。肝心のストーリーは序盤からこれは人違いだろうなと予想させる復讐劇で、そりゃないわ…と思いつつもどこで正体が明かされるのかハラハラして結局一気読みでした。初読み作家さんだったので色々盛り込んであるのをどう決着するのかも気になるところでした。最終章で小説らしく文の力で締めくくったのは良かったです。図書館の本。2022/11/27

MNRLAY

2
復讐心があるのならばなぜすぐに実行しないのか。様子見をするのならばなぜもっと核心に迫る確かめ方をしないのか。小説として成立させるためだけの展開であるように見えて、そこが気になってもどかしく思いながら読んでいた。主人公の行動に納得や共感ができなくても問題なく読み進められる作品もあるんだけど、この作品はそうではなかった。でも最後はなんとなく眩しい終わり方だったかな。2024/06/15

チェス

2
続きが気になってのめり込んではみたけど。 主人公よりも、彼の過去の方がよっぽど気の毒な気がするが、、、主人公に惹かれる要素があるのかしら。2023/12/02

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